ときわ会

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腎臓内科

研究課題名

慢性血液透析患者における血清Mg濃度と生命予後に関する研究

研究目的

腎臓は、生体のミネラル調節システムの中で重要な役割を果たしています。その機能が低下する慢性腎臓病患者ではミネラル代謝異常を生じ、骨の異常のみならず血管の石灰化などをきたします(この異常をCKD-MBDといいます)。血管の石灰化は脳血管障害や心筋梗塞などの発症に関与し、生命予後に大きな影響を与えます。近年、血管石灰化にマグネシウム(以下Mg)が関与していることが明らかになってきましたが、透析患者において血清Mg濃度と血管石灰化との関与については不明な点が多いのが現状です。本研究ではこれらの知見に基づき、慢性血液透析患者を対象に血清Mg濃度と生存率に関して検討をします。

この研究の対象となる方

以下の研究に同意され、研究用に血清をご提供いただいた提供患者さんを対象としています。
・「糖尿病血液透析患者の予後に対するグリコアルブミン値の影響の検討」(2013年5月16日当院倫理委員会承認)
・「慢性血液透析患者におけるエリスロポエチン抵抗指数と総死亡率の関係」(2014年1月15日当院倫理委員会承認)
・「慢性血液透析患者における左室拡張能と生命予後の関係」(2014年4月28日当院倫理委員会承認)

研究期間

2019年1月16日から2027年3月31日

利用する試料・情報

この研究では、保存された血清とともに、診療記録、臨床検査値、胸部単純X線写真を使用します。なお、個人が特定されないよう個人情報保護に配慮しながら、匿名化された研究用データを取り扱います。また、学会・学術誌等での発表に際しても、個人が特定されないよう十分に留意いたします。

試料・情報を利用する者の範囲

研究責任者:腎臓内科 岡崎真之
腎臓内科に所属する医師、透析センターに所属する職員
この研究は、東京女子医科大学附属病院第4内科との共同研究です。匿名化されたデータは東京女子医科大学附属病院第4内科においても解析されます。
もし、この研究活動にご自身の診療記録を利用されたくない場合は、下記の問い合わせ先までお知らせください。この場合であっても診療上、不利になることは一切ありません。

連絡先

ときわ会常磐病院 透析センター
〒972-8322
福島県いわき市常磐上湯長谷町上ノ台57番地
TEL:0246-81-5522 (代表) 内線 / FAX:0246-81-5577