ときわ会

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外科

研究課題名

周術期骨格筋減少に関する研究

研究目的

消化器手術では、手術侵襲(手術が体にあたえる影響)だけではなく、周術期(手術に関連した入院から退院までの期間)の栄養摂取障害も原因となり、骨格筋が減少しやすい状況になります。手術後の経過と、このような周術期の骨格筋の減少との関係について、様々な研究が既に行われていますが、最近、手術後の骨格筋の減少が、手術後の経過に関係している(「予後因子」)という研究報告が出されるようになりました。また、手術後の骨格筋の減少は、生活の質が低下するだけではなく、例えば、手術の後の抗がん剤治療が継続できるかどうかにも影響しますので、骨格筋が減少しない対策が重要です。
しかし、特にどのような場合に、手術後に骨格筋が減少しやすいのかは、十分に解明されておらず、現在、これを予測するのは困難です。もし、手術前の診察や血液検査などの検査データを用いて、手術後の骨格筋の減少を予測することができれば、骨格筋の減少を防ぐ対策に役立ち、最終的に、よりよい治療を提供することが可能となります。
このような背景があり、この研究では、周術期の骨格筋の減少を予測できる指標を探究するために、手術前の診察や血液検査などの検査データを解析します。

研究期間

2020年10月14日から2022年3月31日

利用する試料・情報

2018年1月~2022年12月の期間に当院外科で手術を受け、手術の前後に骨格筋量を測定した患者さんを対象とし、診療記録や検査結果を解析します。なお、個人が特定されないよう個人情報保護に配慮しながら、匿名化された研究用データを取り扱います。また、学会・学術誌等での発表に際しても、個人が特定されないよう十分に留意いたします。

試料・情報を利用する者の範囲

外科スタッフ

もし、この研究活動にご自身の診療記録を利用されたくない場合は、下記の問い合わせ先までお知らせください。この場合であっても診療上、不利になることは一切ありません。

連絡先

ときわ会常磐病院 総務課
〒972-8322
福島県いわき市常磐上湯長谷町上ノ台57番地
TEL:0246-81-5522 FAX:0246-81-5577