ときわ会グループは
若手医師の研究支援の
取り組みをおこなっています
公益財団法人ときわ会では、医学の発展や新しい治療法の開発に貢献すべく様々な活動を支援してきました。この目的にときわ会内では、基礎・臨床研究を行ってきましたが、ときわ会外の医学研究活動も支援しております。ハノイ医科大学をはじめとした国外の様々な大学および医療機関と医療連携や医学研究活動の交流を進めてきました。これら国内外の取り組みの一つとして今回日本泌尿器科学会への若手医師支援を昨年度から開始致しました。
ときわ会グループは、常盤峻士会長が泌尿器科医として、いわき泌尿器科を1982年の開設を開祖とし、泌尿器科系を中心として発展してきた経緯があります。その意味でも、今回の日本泌尿器科学会への支援は、公益財団法人ときわ会の社会への医療還元活動の一環であります。
若手泌尿器科研究者のための
JUA Science Award
2022年、「ときわ会グループ」では、将来の泌尿器科系基礎・臨床研究を担う優秀な若手医師の研究を奨励し、日本泌尿器科学会より発展するために、「若手泌尿器科医師のためのJUA Science Award」を設立いたしました。
第1回の選考および授賞式は、2023年4月20日~23日に開催された「第110回 日本泌尿器科学会総会」にて実施。第1回の受賞者は、横浜市立大学大学院医学研究科医科学専攻泌尿器科助教の伊藤悠城医師(研究テーマ「二大難治性神経変異疾患であるアルツハイマー病およびパーキンソン病に伴う下部尿機能障害の機序解明と新規治療戦略の構築」)と、大阪大学大学院医科学系研究科機関制御外科学講座(泌尿器科学)講師の河嶋厚成医師(研究テーマ「新規上部尿路上皮癌自然発癌モデルマウスを用いた発癌予測モデルの開発」)となりました。
また第2回の授賞式は、2024年4月24日「パシフィコ横浜」にておこなわれました。今回は、京都大学大学院医学研究科泌尿器科学助教の住吉崇幸先生(研究テーマ「転移性前立腺癌におけるロングリードRNAシーケンスを用いた新たなトランスクリプトーム解析」)が本賞を受賞されました。
本制度設立と受賞者の決定は私たちにとって非常に重要な意味を持っております。振り返りますと、2011年、東日本大震災で私たちは日常生活も立ち行かないほどの甚大な被害を受けました。当時、眼前の地域医療に従事することで精一杯であった私たちでしたが、全国の皆様、先生の皆様が、温かく力強いご支援の手をしっかりと差し伸べて下さいました。
支えられる側から、支える側へ。このような復興と成長を遂げることが出来たのは、ひとえに復興のご支援を下さった全国の皆様のおかげに他なりません。報恩の想いで一杯です。
本制度を将来の泌尿器科系基礎・臨床研究を担う優秀な若手医師の研究を奨励し、日本泌尿器科学会の更なる発展を導くものとするべく、継続して活動の強化を図ってまいります。今後ともご厚誼の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
助成対象
(1)本学会正会員歴5年以上で、基礎および臨床の研究歴を有する満45歳未満(申請年度末時点で)の医師とする。
(2)過去に採択された応募者、研究テーマについては再度応募(推薦)できない。
(3)同一施設からは1件のみの応募とする。
(4)単独・共同研究何れでも良いが、申請は単独とする。
(5)外国で行う研究は、対象外とする。
研究助成金交付の対象となる経費
研究に要する物品の購入費用その他の研究推進に必要な費用とする。なお、研究機関または研究室全体の間接経費・一般管理費は認めない。
制限事項
本研究助成は、泌尿器疾患に関する基礎研究を対象に、将来にわたって臨床に応用される可能性の高い研究を対象とするものである。なお、応募研究が国内で遂行できること、また応募研究が他からの助成金を受けていないものとする。また、薬剤を用いた介入臨床研究は対象外とする。
推薦者
応募者が所属する施設あるいは研究機関の所属長とする。
(例:主任教授、部長等)
推薦者1名につき、1件までの推薦とする。
応募方法
必要事項を記入した申請書(用紙は、本学会ホームページの会員専用ページからダウンロードする)をPDF化し、メール添付にて、日本泌尿器科学会 学術委員会(E-mail:gakujutsu@urol.or.jp)に送信する。
申請書に字数や発表論文数等の制限が明記されている項目は、それを遵守し、字数制限については文末に合計文字数を記載すること。何れも超過した場合は審査対象外とする(※ヒト検体の使用を含む研究に関しては、倫理事項について記載すること)。