令和２年度 ときわ会常磐病院 病院指標

令和2年度の退院患者数を年齢階級別に集計しました。
全退院患者数は3,911人。最も多い年齢層は70～79歳で1,174人でした。
当院で最も多い疾患は前立腺癌、つぎに慢性腎不全（透析関連）となっています。

初発の5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の進行度（Stage）別に患者数を集計しました。
なお一連の治療期間に入退院を繰り返し行った場合は、同一患者に入退院を繰り返した回数分をかけた延患者数としています。
UICC（Unio Internationalis Contra Cancrum）とは国際対がん連合のことで、病期分類は治療前に得られた情報に基づき、①原発腫瘍の広がり、②所属リンパ節転移の有無と広がり、③遠隔転移の有無の3つの要素から示される病期によって分類されます。
進行度（Stage）は0期からⅣ期の5つに分類され、0期に近いほどがんが小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほどがんが広がっている状態となります。

成人（20歳以上）の市中肺炎の患者さまについて、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しました。
市中肺炎とは病院や介護施設とは関係のない場所で感染した肺炎のことです。
ガイドラインによる評価項目（年齢、脱水状態、呼吸状態、血圧、意識状態など）によって重症度が決定されます。
当院では中等症の患者さまが最も多く、平均年齢は80.65歳でした。

発症後3日以内の脳梗塞の患者さまが9割近くを占めています。
急性期の治療が終了した後は、地域の医療機関と連携して在宅復帰を支援をしています。

入院契機と「同一」とは入院した時に各傷病名欄の疾患と診断されている患者さまであり、入院契機が「異なる」とは本来の治療目的ではない各傷病名が入院期間の主な治療対象となったものです。「手術・処置等の合併症」では30人が入院していますが、これは透析を行うために必要なシャントが血栓などで閉塞してしまう症例で、経皮的シャント拡張術・血栓除去術を行なっています。