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先端医学研究所 RIIM先端医学研究所 RIIM

RIIMとは?

「RIIM」は公益財団法人ときわ会内に2016年4月1日に設立された先端医学研究所(Research Institute of Innovative Medicine)です。
2024年4月に「先端医学研究所」に名称を変更しました。
「RIIM」は病気の治療に結びつくような先端医学に関する臨床及び基礎研究を行う研究施設 であり、現代医学研究の進展や発展を網羅。ときわ会では地域の皆様の健康維持のため、より高度な医療提供を目指すべく研究結果が医療への還元や地域の皆様の健康増進に結びつくものを目指しています。

RIIM施設紹介

2017年3月、ときわ会 常磐病院内に実験室・事務室が設置されました。新設された実験室には無菌細胞培養施設やDNAの抽出、ゲノム解析のための各種解析機器材が揃えられています。また、検体の管理や保存を行うための冷蔵庫などの管理機器も設置されています。

RIIMが目指すもの


先端医学研究所(RIIM) 所長
加藤茂明
地域医療への貢献はもちろん、ときわ会が目指す「いわき市から世界へ」のモットーに従い、研究の分野において成果を世界に発信できる研究を目指しています。

活動報告

2016年4月 「RIIM」設立
専任研究員1名が採用されると共に常磐病院内の研究に意欲や興味がある若手医師・医療関係者が参画し研究活動開始
2016年11月 いわき明星大学薬学部と研究連携を開始
2017年4月 いわき明星大学薬学部4階に実験室・教授室が提供される
2017年4月 RIIM専属の実験室・事務室を常磐病院内に設置
2018年6月 福島県復興予算事業(イノベーションコースト)に採択される
2018年11月 専属の博士研究員1名を増員
2019年4月 専属の研究員1名を増員予定

ときわ会では震災直後から地域住民の放射線内部被ばく検査(WBC)を行っており、2015年にこれらの調査結果を科学国際誌に報告。以降、地域の皆様の健康調査や臨床に係る調査、研究成果を医学系国際誌等に公表してまいりました。(ときわ会にて内部被ばく検査を自主的に受診した、いわき市在住の被災民約一万人の調査結果をPLoS One., 10:e0140482, 2015 Akiyama et al., にて報告しました。)また、2017年4月からRIIM及び大学の実験室が使用可能になり、基礎研究を行っています。研究対象としては骨粗鬆症の予防を目指した基礎研究や癌を始めとした各種病態の発症要因や機序に係る基礎研究を行っています。なお、徳島大学医学部藤井節郎記念研究センター及び産業医科大学内科の研究グループ等と密接な共同研究も行っています。

フランス ルイパスツール大学との共同研究

「RIIM」ではフランスのストラブール市にあるルイ・パスツール大学医学部付属の研究所と共同研究を行っています。
RIIMセンター長 加藤茂明が1987年に同大学分子細胞生物遺伝学研究所(IGBMC)にて留学滞在していたことをきっかけに、以来30年以上に渡り研究交流と共同研究を行っています。また2015年4月より同研究所客員教授として、共同研究を通じて同所の若手研究員の研究指導を行っています。同研究所はルイパスツール大学医学部付属の研究所であり、仏国大学医学系研究所としては最大規模、欧州全体でも有数の著名研究所です。約800人が勤務し医学系の分子細胞遺伝医学に係る様々な研究施設が整っています。ルイパスツール大学

共同研究概要

同研究所を創立し、元研究所長のピエール・シャンボン(Pierre Chambon)教授とは、30年来共同研究を実施、女性ホルモン・男性ホルモンやビタミンDによる遺伝子の発現調節機構に関する研究を共同で行ってきました。

研究結果の活用方法

共同研究の成果は前立腺がんや乳がん、骨粗鬆症などの疾患発症の機序を明らかにするものであり、これらの疾患治癒のための医療方針や投薬の指示を提供するものです。また、創薬のシーズや臨床診断マーカーの候補因子を提供するものでもあります。

共同研究の目標・目的

フランス側で研究している内容と日本側で研究している内容を随時情報交換することで、相互的かつ相乗的な効果を期待しています。また、外部からの最新情報を交換する事で、世界の研究や最新技術のトレンドに乗り遅れないようにしています。

RIIMの取り組み「骨粗鬆症について」

当センターが設置されている「常磐病院」には多くの患者さんが通院・治療されており、中でも骨の病気である「骨粗鬆症」への関心は高齢者だけでなく若い世代まで高く持たれています。
当センターでは、いわき市の皆様の健康増進・病気発見のため「骨粗しょう症」の検査数向上のため、常磐病院職員の協力を得て「骨粗鬆症対策チーム」を立ち上げ様々な取り組みを行っています。

「骨粗鬆症マネージャー」の取得

骨粗鬆症マネージャーは骨粗鬆症に関する専門スタッフとして骨粗鬆症の予防や診断と治療に関わりまた、広く社会啓発活動を行うことで高齢社会における健康寿命の延伸に貢献する役割を担う資格です。
「骨粗鬆症対策チーム」では各職種のスタッフが資格を取得しています。

リハビリテーション課 理学療法士
笠井唯史

薬剤部 薬剤師
佐藤邦宜

第34回 日本レチノイド研究会学術集会にて、澤田崇広研究員が「藤木賞」を受賞

2023年9月8日(金)・9日(土)に、岡山大学鹿田キャンパス鹿田会館講堂にて「第34回日本レチノイド研究会学術集会」が開催されました。
第34回学術集会では、「レチノイド類・薬食同源」をテーマに、食・機能性食品・創薬に着目した特別講演・シンポジウムをおこないました。一般講演にはRIIMの澤田崇広研究員が「Androgen receptor splicing varian(t AR-V7)のAR機能抑制機構」と題した講演をおこない「藤木賞」を受賞しました。

RIIM 5th Symposium

2022年6月5日、常磐病院の北6階講堂にてRIIM5周年シンポジウムが開催されました。

RIIM 5thSymposium

Daniel Metzger先生よりお祝いのコメントをいただきました。

Daniel Metzger先生

IGBMC:Institut de gènètique et de biologie molèculaire et cellulaire
Danile Metzger

It was a pleasure to attend the RIIM Symposium in Iwaki, and a great opportunity to present our latest results. The talks were of major interest and the friendly atmosphere allowed many scientific discussions. I am looking forward the next symposium.

Sincerely

Daniel METZGER, PhD.

RIIM講演会

2022年10月5日、「ときわ会常磐病院」で「RIIM」の特別講演会がおこなわれました。

今回はアメリカ・ニューヨークにある「マウントサイナイ病院」のMone Zaid 先生にご来院いただき、アルツハイマー治療をテーマとする講義をしていただきました。「韓国内分泌学会」に招聘され、訪韓の途中だったというモネ先生。そのようなお忙しい中、急遽来日していただけることとなり、今回の特別講義が実現しました。
今回の特別講演では、昨年モネ先生が学術誌「Nature」に公表したアルツハイマー治療の研究についてお話いただきました。認知症をはじめとした老化の研究は、高齢化が進むこれからに向けて大変有意義な研究として注目されています。今回の講演内容は、その課題解決に向けた貴重な可能性を議論するものでした。

【特別講演タイトル】
「Can we treat osteoporosis, obesity, and neurodegeneration with a single drug?」
参考文献:FSH blockade improves cognition in mice with Alzheimer's disease.
Xiong J, et sl., Nature. 603:470-, 2022

【講師】
Mone Zaidi, MD, PhD, MBA, MACP, FRCP,
Professor of Medicine and of Pharmacological Sciences, Directo r, Center for Translational Medicine and Pharmacology,Icahn Sinai School of Medicine at Mount Sinai

【座長】
先端医学研究所(RIIM)センター長 加藤茂明