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2024年03月07日
Twitter(現X)でもご報告させていただきましたが、2024年2月17日に天国へ旅立ったセラピー犬「のの」ちゃんのご報告をさせていただきます。
ののちゃんは、元々は楢葉ときわ苑職員の家族が飼っていたワンちゃんでした。富岡町に住んでいましたが、東日本大震災で被災。飼い主さんは津波の犠牲となり、残った家族は多めのご飯を家に残し、ののちゃんともう一匹のワンちゃん2匹を自宅に残し、富岡町から避難しました。原発事故も重なり、自宅に帰る事ができず一ヶ月を過ぎてしまいました。動物愛護団体に頼んで自宅へ向かってもらうと、一匹は息絶えていましたがやせ細ったののちゃんが発見されました。震災当時でしたのでペット同伴で避難できる住宅がなく、その時に楢葉ときわ苑でののちゃんを引き取らせてもらいました。
2011年よりセラピー犬として雇用された、ののちゃん。イベントの時や、コロナ前は毎月11日にワンワンデーを設け、利用者さんと触れ合っていました。コロナ以後は利用者さんと触れ合う機会が少なくなってしまいましたが職員の癒しになっていました。
2023年の暮れ頃から体調を崩し一時入院もしていましたが、最後は楢葉ときわ苑でたくさんの人に見守られながら息を引き取りました。
震災の影響で辛い思いをした、ののちゃんでしたが最期は利用者さん・ご家族・職員みんなに愛されて天国へ旅立ちました。今は天国でののちゃんを可愛がってくれた方や、津波被害に遭ってしまわれた元々の飼い主さんと幸せに暮らしていると思います。
今までののちゃんを可愛がってくださいました皆様、本当にありがとうございました。