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2013年09月02日
こんにちは! 介護長の高橋弘己です。
明るく元気な小名浜ときわ苑では、年間約6事業所・養成校などから介護の実習生を受け入れしています。
このほか、施設見学、自主的な学習を目的としたボランティア体験をする学生や
小中学校の介護・福祉体験学習、介護以外の職種の実習受け入れなどをしています。
その実習などで、私たちが推進し実施しているのは、『体験型実習』です。
「介護の体験」だけでなく、老健施設としての役割・機能でもある医療・リハビリを
見学・体験してもらいます。
その理由は、介護職を目指し、福祉の現場で働きたいという人に、
よりリアルに介護の現場と介護職の役割を知ってもらうためです。
そして、それは老健施設で働く介護職の早期離職を防ぐための
予防策にもつながるのではないかと考えているのです。
大抵、実習生などを介護の現場で受け入れるとなると、介護の業務負担になったり、
トラブルやリスクの発生などを懸念して、見学を優先した実習スタイルになりがちです。
しかし、小名浜ときわ苑のケアチームは、せっかくここで何かを学びたい・知りたいと
思う人が来るのであれば、どんな小さな体験でも味わってもらいたいと思っています。
介護の仕事の大変さを知るのと同時に、介護を通じて利用者さんとの触れ合いや関わりに
楽しさや喜びを感じてほしいと思っています。
「見学」でも、もちろん学び感じ取れることはたくさんありますが、
「体験」は、身体に「感覚」として残ります。
「感覚」には、「五感」と言われる視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚がありますが、わたし自身、体験を通して感じ取ったものは、「見て分かった」というもの以上の忘れられない記憶に残ると思っています。
この時の感情が「楽しい」「うれしい」といった喜びや充実したものであれば、それはなおさらです。
よく介護職離れの理由として言われるのは、介護職になりたくて資格を取得した後、仕事に就いてから
「こんなはずじゃなかった・・」という、つまり「自分の思い描く介護の理想と現実のギャップ」です。
しかしこれは、決してその人の持つ理想が高すぎるわけでもなく、
介護の現場が良くないわけでもないと思うのです。
ただ、仕事に就く前に、介護の実態を知る機会が少なすぎたのではないかと思うことがあります。
また、指導者側になる職員にとっても、体験をさせる実習はトラブルやリスクなどが起こさないよう、
しっかり教えるという責任感が出てきます。
教える側と教えられる側が、一緒に体験型の実習をすることで、
大変さも喜びも共感できるものが倍になり、充実感のある実習を終えられます。
実習指導には、実際の業務+αの負担がかかるのも事実ですが、長い目でみると、ここで一緒に学んだ学生が、数年後に「小名浜ときわ苑で、一緒にまた働きたくて来ました!」と言って来てくれると
手間をかけた分以上の喜びがあるのも事実です。
以上、これが私たちが考える「介護実習スタイル」です。
見学などもいつでも受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
(0246-58-2300 担当:高橋)