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2014年08月11日
みなさんこんにちは。作業療法士の高野栄吉と申します。
今回私は、いわき支部訪問リハビリ研究会主催の救命救急講習会に
参加してきました。
私たちセラピストは,施設内のリハビリ業務以外にも地域で暮らす利用者様の
御自宅に訪問してリハビリを行っています。
そんな私たちにとって、救命救急の知識・技術は重要です。
今回は救命救急のプロである消防署職員の皆さんに指導していただきました。
ちなみに…
目の前で突然倒れた方がいたら、あなたならどう対応しますか?
そんな時には次のように行動しましょう!
1.倒れた人の周りが安全か確認し、二次災害が起こる危険性を防ぐ。
2.『大丈夫ですか!?』と声をかけ体をたたいたりして反応を見る。
3.呼吸をしているか10秒以内で確認する。
4.無反応の場合、大声で周りの人に119番通報とAEDを手配する。
5.速やかに心肺蘇生を開始する。
A.仰向けにして、胸の中心(左右の乳首をつなげた線の中央)を
5センチ程度沈み込むまで30回、声を出して数えながら圧迫する。
B.患者の顎を上げて気道確保したのち、患者の鼻をつまんで息を2回吹き込む。
6.AEDが到着したらスイッチを入れて、AEDからの操作方法のアナウンスに従う。
7.自発呼吸が確認されたら側臥位にして状態観察する。
*詳しくは下の消防庁のホームページの救命処置の手順をご覧ください。
http://www.fdma.go.jp/html/life/pdf/oukyu2_kaitei4.pdf
また、心肺蘇生についていくつかポイントを話されていました。
・胸部圧迫は大切で、倒れた方の口などに血液などで汚染している場合は、
胸部圧迫だけでも行う。
・背中が曲がった高齢者であっても布団やタオル・板などを使い、
仰向けにしてから心肺蘇生を行う。
・骨が脆く肋骨など骨折の危険性があっても、胸部圧迫を優先する。
・ベッド上で心肺停止した場合は、体の下に板を差し込むかベッドから
床か畳におろし下が硬い場所で行う。
脳細胞は2~3分間酸素が滞ると死んでしまうといわれています。
しかし救急車が到着までの平均時間は約7分かかるそうです。
無呼吸になってから救急車が到着までの間に、いかに適切な対応をするかが、
その人の生命予後に大きく関与するといっていました。
「救命の鎖(119番への通報から救急隊員への引継ぎの連続性を連鎖のかたちで表現)
を断ち切らないためにも、あなたの少しの勇気と救命の知識が目の前の命を救います」
といっていたのが印象的でした。