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栄養部の取組み

2015年08月24日

色つき介助皿

補助食品

嚥下困難食【一口大】

嚥下困難食【粗きざみ】

嚥下困難食【ムース】

皆さんこんにちは!栄養部、管理栄養士の中野顕子と申します。

皆さん夏バテ予防対策はされていますか?

今回は、低栄養における当苑の管理栄養士の取り組みについてお話ししたいと思います。

「高齢者は環境の変化で食事の量を左右していく!」と言われていることから、

 当苑では、利用者様に適切な食事(治療食も含む)や食器などを提案して
「すくい易い・持ちやすい・見やすい食器」「こぼさず・残さず食べる!」の考えの元、
低栄養を予防していくお食事の提供を心がけております。

 低栄養とは一日の適正食事量の喫食が6割未満を10日間継続した場合に発生すると言われており、

さらに低栄養は
「下痢や風邪の後」
「病後(胃や大腸の術後等)や食事療法が必要なとき」
「肥満傾向で油脂や卵を控えて粗食になりがち」
「うつや認知機能の低下」
「高齢者世帯」
「食べ物の好き嫌いが多い(肉や魚を食べない、乳製品が嫌い)」
「薬の副作用」
などで食事量が少なくなり、低栄養になりやすいと言われています。


低栄養の予防としては
たんぱく質を含んだ食事をきちん食べること
定期的な運動を取り入れて身心をよい状態にすること
が低栄養の予防に繋がります。

以下に具体的な取り組みを紹介させていただきます。

1.昼食時に管理栄養士がミールラウンドを行い、食べ悪さを解消してあげる提案をしております

  ご飯の固さやおかずのサイズを咀嚼機能・嚥下機能のレベルに合わた、

   「一口大」
   「粗きざみ」
   「ムース」
   「ミキサー」

  の4段階の嚥下困難食のご用意や、
  食物が見えやすくすくいやすいように内縁が立ててある

   「色付きの介助皿」

  をご用意しております。

  また、喫食量、嗜好、栄養状態の観察をし
  その場で、主食を替えて食べてもらう、梅干しを付加する、
  補助飲料を飲んで頂くなど日々栄養の改善や維持に努めております。

  さらに必要に応じて歯科医師による嚥下評価をして食形態を決めております。

2.栄養状態の維持や改善に、補助食品などの提案をしております

  低栄養によるエネルギー不足には「高カロリー飲料、油類」
  栄養素不足には「プロテインパウダーやゼリー」・「鉄分の多いふりかけ」
  便秘食には「食物繊維パウダー」の付加
  腎不全食には「低蛋白ご飯」などを代替え食品として提供しております。

3.水分の不足に留意しています

  1日に成人の体が必要とする水分は2~2.5ℓです。
  通常成人は食事(お茶などは除く)から約1ℓの水分を摂りますが、
  高齢者は食事量が減ってしまうと食事の水分摂取量も減ってしまいます。


高齢になると細胞内の水分、いわば水分貯金が若いころより減ってしまうため、
摂取水分の不足(お茶等の味が薄いものやトイレに頻回に行くことを嫌う、水分不足を感じにくいなど)、
また発熱や下痢などの水分損失の影響を敏感に受けやすいのです。
夏場の脱水症予防には、こまめな水分補給(10時や15時と時間を決めて飲む、入浴の後、外出の時など)も大事です。



                                  管理栄養士 中野顕子

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