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「食べる」ことへの支援

2015年11月28日

 こんにちは、管理栄養士の中野顕子です。

先日、Aさん(90歳男性)とBさん(94歳女性)、スタッフで外食レクリエーションに出かけた様子について報告致します!

 以前会社員だったAさんは昼食は外食をしていたそうです。
お蕎麦を好んで召し上がっていたという情報があり、
入苑後、数か月越しで外食レクに行きました。

 Aさんは、入苑当初から自力で2~3口は食べることができますが、
なんとなく食べることの気力が沸いてこない様子で残りの食事はいつも介助が必要でした。

 「とにかく誤嚥には注意しましょう!!」

ということで、とろみ剤やキッチンバサミの持参をしました。

 Bさんは小さなスプーンで短く刻んだお蕎麦を食べ始め、
そして驚いたことにAさんもお箸でゆっくり啜るように食べていました!

 栄養不足からと思われる脱水を繰り返し、点滴が必要なほど気がかりなAさんでした。
しかし今日のAさんからはそのことを少しも窺う様子はありませんでした。

 私たちは胎児の頃から羊水を嚥下して指を吸うという学習をしています。
生まれながらに得た食機能はそう簡単に崩れることはなく、
生涯最後まで維持できる機能といわれています。

 施設の食事支援は、今までの習慣を崩さないように個人に応じて
嗜好・時間・1回の食事量・などを配慮しています。
また、バイキング方式などを取り入れて「楽しく、おいしく食べられる環境」を作ることも大切です。
コーヒーなどを楽しむ機会をつくり、バーベキューや芋煮会、野外での弁当ランチなど
雰囲気に変化をさせて食べることも消化を助けてくれます。

 「食べる」ということは日常生活動作能力の低下や重度認知症の方でも
見守りや一部介助することで食べることができます。
食事時間のとき、嚥下の危険性への声掛けや対処などに見守りを必要とする人はたくさんいます。

施設の食事提供は誤嚥予防や摂食機能向上の支援をしていくことが大きな役割になるかと思います。

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介護老人保健施設 小名浜ときわ苑

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