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2014年06月24日
みなさん,こんにちは!
副施設長の木田です.
先週,アジアで初の開催となる第16回世界作業療法士連盟大会(6/18〜21 横浜)という国際学会で,演題発表を行ってまいりました!
The role that an occupational therapist achieved at The Great East Japan Earthquake(東日本大震災時に作業療法士が果たした役割)と題して,震災や原発事故による過酷な避難生活を経て日本初となる仮設介護老人保健施設を開設した経緯や,その中で行なわれている作業療法の介入を説明しました.
作業療法で言う作業とは,身辺処理や仕事・余暇活動など,人が日常生活の中で行っている全ての活動を称しています.
震災や原発事故で,人は当たり前に行ってきた作業や住み慣れた環境を突然奪われました.
慣れ親しんだ作業や環境を奪われることで,人は健康を保つことができなくなります.
だから私達は,仮設介護老人保健施設を立ち上げました.
安心して過ごすことができる,そして,大切な作業に取り組むことができる環境を整備し,利用者様にその方らしさを取り戻していただくために…
学会当日は予定されていた発表時間を過ぎても人が途切れることなく,そして,外国の方々との意見交換もできて,非常に有意義な時間となりました.
そう,国際学会なので外国の方々からも英語で質問が来るわけです.
片言の英語と全力のジェスチャーで何とか乗り切りましたよ(汗
発表以外でも,ホテルのレストランでスウェーデン人の作業療法士と2人で食事をする羽目になりまして…
あまりに焦り過ぎて,そのとき何を食べたか覚えておりません(T_T)
当施設の取り組みは多くの外国の方々が興味をもたれたようで,アメリカの作業療法士からは,世界に向けて発信し続けるべきだとも言われました.
「英語でですか?」と尋ねたら「もちろん!」と満面の笑み.
ガーーーーン Σ( ̄ロ ̄lll)
英語の勉強も少しだけ行いつつ(笑),何より,被災された方々と未来に向かって共に歩む支援を力強く継続してまいります!