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2015年01月01日
明けましておめでとうございます。
謹んで新春のお喜びを申し上げます。
震災以降、楢葉ときわ苑として四度目の初春を迎えることが出来ました。
これもひとえに皆様方のご声援、ご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
ご承知のとおり当施設は、双葉郡楢葉町にあった介護老人保健施設として、条件が整い戻れる日まで、いわき市において楢葉町をはじめ双葉郡の要介護高齢者の方々の受け入れ先として、仮設介護老人保健施設を開設運営しております。
昨年は、新しい施設に皆様をお迎えしてから一年が経過し、老健施設として普通のサービスを提供できるまでになったと思います。
来年度は、介護保険の改正もあり、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築の実現を目指し、市町村や都道府県が地域の自主性や主体性に基づき計画立案・実施していく年ともなっております。
しかし、双葉郡の各町村の多くは、住み慣れた地域ではない場所での避難生活を余儀なくされています。
遠方に避難された方々が、故郷に近いいわき市に戻ることを希望され、入所相談に来られるケースも未だ多数あります。
今後、各町村は復興計画に基づき帰町・帰還を目指していくことになると思いますが、各町村の進捗状況に併せ、双葉郡にお住まいであった方々は、避難先に移住するか、帰るか苦渋の選択をせざるを得ない状況が来ると思います。
通常の介護老人保健施設の役割とは異なりますが、当施設は双葉郡の施設として、双葉郡の方々の今後の方向性が決まり安心して普通の生活ができるようになるまで、少しでもお役に立てるのであれば、いわき市での事業運営と楢葉町での一部事業再開の両面を考慮していかなくてはならないと考えております。
双葉郡の施設としての使命を忘れず、皆様方の要望にお応えできるよう職員一同、なお一層、心をひとつにしてまいりたいと思っております。
また、「仮設」とはいえ、介護老人保健施設として普通のサービス、そして、より上質なサービスを提供できるよう、研鑽を積み努力してまいりますことをお約束し、年頭のご挨拶とさせて頂きます。
楢葉ときわ苑 施設長
渡辺 幸雄