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2015年01月10日
みなさん、こんにちは。作業療法士の川又寛徳です。
私事で恐縮ですが、
先日幼稚園のお遊戯会に行ってきました。
子どもたちが真剣にお遊戯する姿にはもちろん感動したのですが、
個人的には、
そのバックで流れるモーニング娘。の「LOVEマシーン」や
氣志團の「One Night Carnival」に心動かされ、
ウルッときてしまいました。
特にファンだった訳ではないのですが、
大学生時代にテレビや街中でよく流れていたので、
当時の想い出や情景がありありと浮かんできました。
おそらく30代の方なら共感いただけると思います。
さて、昨年末『パーソナル・ソング』という映画が公開されたのをご存知でしょうか?
この映画は、認知症の高齢者の方々が、
自分にとって思い入れのある「パーソナル・ソング」によって
自分を取り戻す様子を扱ったドキュメンタリー映画です。
興味がある方は是非どうぞ。
http://personal-song.com/
『認知症疾患治療ガイドライン2010』によると、
音楽療法のエビデンスは、介入研究の困難さからか、決して高いものではありません。
しかし、日々の臨床の中では、
人の名前や、今どこにいるのかさえわからなくなってしまった方が音楽をきっかけとして、
全く別人のように生き生きと歌い始めたり踊ったりする体験はよくあることです。
音楽が認知症の改善に役立つかどうかまだはっきりしていませんが、
認知症の高齢者が尊厳を持ち、
よりよく生きることにとって重要な要因の一つであることに間違いはないと思います。
当施設でも、
歌の会など各種行事や日々のレクリエーション、
そして個別リハビリテーションの機会に
『パーソナル・ソング』の力を活用していきたいと思います。
参考
認知症疾患治療ガイドライン2010
http://www.neurology-jp.org/guidelinem/nintisyo.html