ときわ会HOME > 介護老人保健施設 仮設楢葉ときわ苑 > スタッフブログ
2015年05月11日
こんにちは。
リハビリテーション部 理学療法士の鈴木です。
五月晴れが続き、当苑の前に咲くツツジの花は満開です(^^)(上 写真)
さて、今回、腰痛のストレッチについて、少し書かせていただきます。
腰痛、経験されたことはありますか?腰痛は人間が二本足で歩くようになったために起こるようになったと言われています。腰部は上半身を支え、なおかつ、前にかがんで重いものを持ったり、ねじったりと様々な姿勢をとる際には負荷がかかります。
構成は、腰部は5つの骨が連結し、周辺を靭帯や筋肉に支えられています。
痛みは、その腰部の骨とそれをサポートする周辺組織に何らかの不具合が起きた時に生じると考えらています。
急性のもの、慢性のもの、原因によっても(神経性、筋性、老化による変性、内臓疾患など)痛みの種類は様々です。
腰痛を改善させる方法は原因によって異なります。ただ、共通することは、痛みがあるときは自然と筋肉を固くし、防御する反応をとることです。筋肉が固くなると循環も悪くなることはいえます。
今回、その固くなった筋肉をほぐす方法をひとつ紹介させていただきます。
①柔らかすぎないところに仰向けに寝て、両膝を立てます。(このときは腰は筋肉の緊張により、やや反った状態だと思います)
②両膝をつけたまま、膝を少しの範囲で左右にゆっくり倒します。動かし始めは、必ず少しの範囲で動かしてください。痛みが出そうで心配な方は、臀部の両側に自分の手を差し込むと安心してできると思います。
③20~30秒程度行って痛みがやわらいできたら、動かす範囲を少し大きくしてみてください。また20~30秒程、ゆっくり動かします。
④最後に両膝を真ん中で止めて終わりです。
終わってみると、腰の筋肉がほぐれ、反りが少なくなっていることに気付くと思います。合わせて、痛みも少し軽くなっていませんか? 注意点としましては、無理に大きく動かさないことです。
日常の中で緊張して座っていたとき、長時間立ち仕事をしたときは身体を支えている筋肉も疲れるものです。上記のストレッチを行うことで、その日の筋肉の疲れをとることにもつながります。
就寝前に行うと、循環改善により良い眠りにつける効果もあります。
腰痛改善のためには、これに加えて運動が必要になってきますが、痛みを軽減させてから行うことで、運動もより効果的に実施できると思います。