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すまいりすとすまいりすと

今月の「輝き!すまいりすと」Vol.11 2007年9月
高崎順子(たかさきじゅんこ)看護師長〜『強い看護部、楽しく明るい病院』それが私の想い描くときわ会の未来、そして夢です 〜

若き看護師長の誕生

ずっと以前から、看護師という仕事は一生続けることのできる仕事だという想いがあったのですが、磐城女子高校の卒業にあたり、友人からの誘いがきっかけとなって看護学校を受験、栃木県にある自治医科大学看護短期大学に進学。

入学してまもなく自分が抱いていたイメージと何かが違うという悩みから、最初の1ヶ月で、"もうやめたい症候群" に…。周囲の友達に「看護師という仕事はとても素晴らしいのでは。もしも看護師にならなくても、世の中に出たとき、母親になったとき、看護の勉強がきっと役に立つよ」と励まされて開眼、3年間の勉強を継続し、卒業。

自治医科大学付属病院に就職し、消化器外科の病棟看護師として3年間勤務の後、地元いわきに。戻ってすぐに勤めた病院になじむことができず、海外旅行に行ったり友達と過ごしたりと、自由で気ままな暮らしを約半年間続けました。

看護師以外の道も…とその頃は感じましたが、ある時期から、やはり看護師として働きたいという気持ちを抑えることができなくなり、ときわ会いわき泌尿器科を訪問。その日は見学だけのつもりだったのですが、当時の(松崎)看護師長にお話を伺ってみると、「いつから勤務可能ですか」。(あらら、面接だったのかしら!)こんな明るい感じならやっていけそうと、入職を決意。

勤続8年目、今年7月1日付けで看護師長に。若きチーフの誕生です。

透析という仕事

ときわ会への入職から昨年夏の産休まで、一貫して透析という分野で仕事をしてきました。例えば消化器外科なら消化器のみといった職務とは違い、透析という分野は、透析を受けておられる心筋梗塞の患者さん、脳梗塞の患者さんといったように、循環器や消化器、脳外科など、様々な要素が絡んできます。

そのため透析を入り口として、看護のために幅広い分野に精通することが必要です。また自分自身が今まで学んだ(消化器外科という)急性期の疾病とは異なり、透析という慢性期の患者さんへの看護対応の奥深さを経験することができた、そう思いますね。

ワクワクする感じ

ときわ会に入ってすごいと思ったのは、医療レベルの高さ。そしてそれに携わっている看護師の素晴らしさです。大学病院での勤務を経験したことのある看護師のなかには、他の医療機関での仕事にある意味での物足りなさを覚えるケースがあるかも知れません。実際に私自身、自治医科大学付属病院から地元いわきに戻って最初に勤めた病院ではそう感じたことを今でも覚えています。それまでバリバリと仕事をしてきて、緊張感に乏しい雰囲気に戸惑ったというか…。

ときわ会での仕事にはそうした空気がまったく微塵もありません。明日はもっと何か新しいことにチャレンジできるんじゃないか、そんなワクワクする感じ。思ったことを実現できるチャンス、その機会にとても恵まれているのだということを日々の仕事のなかで実感しています。

古いものに固執しない新鮮さ、スタッフのエネルギッシュな仕事ぶり、そうした面が本当にときわ会のすごいところだと思います。

「強い看護部」

看護師長という立場となった現在、現場の実務からは離れて、透析、病棟、外来、すべての部門の指示統括に専念しています。

看護師長として目指しているのは、「強い看護部」。

自分自身に対して強くあると同時に、私たちが提供する看護サービスについての自信。医師や他のコメディカルスタッフと連携してのチーム医療においても、看護師ひとりひとりが自らの高い専門性を発揮すること。看護師長になってからは、そうしたテーマがこれまでにもまして一段と大きな目標となりました。

自分たちならではの看護を提供することによって、患者さんから喜びのお声がはねかえってくる。忙しいなかであるからこそ、看護サービスについての反応を患者さんとの関係において実感するということ、そうした看護姿勢のあり方が大切です。

私自身、看護師という仕事が好きですし、だからこそ患者さんへの接し方やそのための勉強・研鑽を楽しみながら積み重ねていってほしいと思います。そうしたみんなの心構えがひとつになることで、私たちが目指す強い看護部としての姿が、すでに新たな形で芽生えてきている、そう感じます。

看護師長としての目線

自分自身と同じ想いで働くことのできるスタッフをひとりでも多く育て、一緒に頑張っていきたいですね。

学ぶという実践、その体験的方法論をひとりひとりの看護師に持ってほしい。何か困ったことがある場合、例えばまず周囲に尋ねてみるということ。弱音やグチではなく、自らの前向きなアクションを通じて、ひとつひとつの成功体験を積み重ねること。そこに自信が生まれ、自らを信ずることによってさらなる成長が得られるのではないか、そう思います。

そして私自身としては、個々の問題に直面した場合に、看護師みんなの意見を集めて解決に導く、提案に終わるのではなく必ず答えにまで持って行くということ。自分たちの力でそこまでできたのだという経験と自信。そうした循環を実現させることが、リーダーとしての自分の役割なのだという自覚を強めています。

「前向きで、楽しく明るく」

新しいものを吸収しながらの成長。看護の世界においても、これまでに培われてきた様々なことをベースとしつつ、新たな前進を通じて看護のクォリティを高めていくという姿勢がとても重要だと考えています。

ときわ会で働く看護師のレベルの高さを全員に自覚して仕事をしてもらいたい。常に「前向き」ということが、自分自身にとってのモットーです。

そして2年後の平成21年12月の開院に向けて現在さまざまな検討がすすめられている、新病院。その新たな姿についても、「強い看護部」と同時に、「楽しく明るい病院」を実現したいと考えています。

患者さんに安心して医療サービスをお受けいただくことはもちろんのこと、看護を提供する立場のスタッフにとっても、楽しさと明るさに溢れた病院を目指したいですね。

さらなる変革に向けて

そうした病院運営の実現に向けた取り組みの一環として、「ローテーション教育」を今年4月からスタートしました。これまでは専門分野として実質的に勤務体系が固定されていた、外来、病棟、透析の各部門。それぞれを4ヶ月ずつ廻るジョブ・ローテーションの導入です。

実務と教育を両立させながらの看護。教えなければならない、学ばなければならないというテーマの実践というのは、決して容易なものではないのですが、すべての部門をオールラウンドに体験することで、患者さんへの対応においても、こまかな点に至るまで自信を持って接することができる、そうしたスタッフを多数育成していくことは、ときわ会の未来に向けて大いなるステップになると確信しています。

ほぼすべての看護師を対象とするこのローテーション教育を、新病院の開院までに完遂する予定です。微細な点についてのご説明や緊急の処置の発生などに際しても、私たち看護師全員が幅広いテーマに精通したプロフェッショナルとして対応することができる。そうした看護が現実となる日は遠くありません。

医療に占める看護師の役割というのはとても大きいものだと思います。単に医師の指示を受けるだけの立場ではなく、自らが率先して働くことのできる医療を、新病院でみんなとともに実現していきたい。そうすればきっと本当の意味で楽しく明るい病院が誕生するのではないでしょうか。

『強い看護部、楽しく明るい病院』それが私の想い描くときわ会の未来、そして夢です。

未来の仲間に向けてのメッセージ

正看・准看といった資格の区別を問わず、頑張る者に対してはチャンスが与えられる、やりがいを持って働くことができる。こ

全国に誇ることのできる医療レベルや看護教育の体制など、高い水準の勤務環境で、看護の知識や技術を第一線で学びながら成長することができるという大いなる可能性。

現在当院看護師の平均年齢は30歳。核家族という生活単位がごく普通となった今、家庭と仕事それぞれの両立という点で、そして結婚や出産という生活場面において、託児室をはじめとする当会の諸制度は、経済面はもちろんのこと、とても働きやすい就業環境づくりを通して、多くの職員に対して臨機応変なバックアップをしてくれています。ちなみに私自身は、主人の暖かい協力もあって頑張ることができているのですが…(笑)。

未来の医療を担う強い看護師の卵のみなさん、ぜひ私たちと一緒に、楽しく明るく仕事をしましょう。