ときわ会HOME > すまいりすと
神奈川県大和市出身、昭和44年に嫁いでいわきに、現在内郷在住。もともと得意だった料理を生かし、昭和60年10月末、いわき泌尿器科給食部門に入職。約10年間勤務の後、給食の外部委託を契機に、佐久間婦長(当時)からの薦めもあり、看護補助に初チャレンジ、透析室での仕事がスタート。
内部ではヘルパーという呼び方をすることもありますが、正式には看護補助という職務名称。透析室では約10名による早番と遅番、休日の交代体制。平均すると毎日7名が勤務しています。
通院なさる患者さんへのサポートをはじめとして、透析機器の準備や片付け、ベッドメイキング、医療器材の発注、そして翌日に向けたセッティング。
私たち看護補助の職務は、看護師のみなさんが働きやすい状況を創り出すこと。そして医療機関として大切な日常の清潔な環境整備。慌しい業務の日々、本当に仕事熱心で頑張り屋さんのメンバーが多いですね。
薬品庫のどこに何があるかといったことなどについて、すぐに対応できるように詳しく把握しておくこと。決して自慢ではなく、自分たち看護補助にとっての役割のひとつだと考えています。
例えば、透析を受けにお越しになる患者のみなさまに対する送迎サービスのご到着とお帰りに際してなど、ご高齢の方や車椅子をお使いの患者さんがつまずいたりなさらないようにと、看護補助を担当するチームみんなで払う細心の注意。
あるいはまた、院内のここをもっときれいにしたいとか、さらに整頓できたらといった、環境整備に注ぐ想い。
気配り、目配り、行き届き。日々、様々なテーマに向き合いながら取り組んでいます。
以前担当していた給食部門とは違い、多くの方と直接の触れ合いがあることです。人間が大好きな自分にとって、ひとと接する仕事に出会うことができて良かった、そう思います。
具合が優れず、つらそうな表情をなさっておられる患者さんに、「大丈夫?」。血圧が下がり気味の患者さんの数値を、「笑わせて10、叱って10、上げるからね!」といった調子で、お顔を見ながらおしゃべりしたりもします。
毎回4〜5時間にもわたって透析を受けておられる患者さんとのコミュニケーション。おひとりおひとりの身になって、たとえほんのわずかでもお過ごしになりやすいようにと、少し時間がある時など、自分たちが話かけたり、冗談を云ったり。
「おとといはお休みだったの?私の来る日は休まないでね」といった言葉を患者さんからかけていただくと、本当に嬉しいです。
患者のみなさまに向き合って働くことができる。私自身にとってかけがえのない仕事です。
看護補助の仕事が始まって1年か2年ほど経った頃でしょうか。透析室から降りて行く階段のところに下駄箱があるのですが、そこが埃で白っぽくなっていることに理事長ご自身がお気づきになり、「あの階段の下駄箱がよごれているぞ」と綴ったお手紙を婦長にお渡しになったそうなのです。
後日そのご指摘を読ませていただき、「ああ、私たちの不行き届きだ、これではいけない」と、痛感しました。
反省を心に刻み、お手紙をポケットにしのばせて仕事をした数年間。決して忘れることのない思い出です。
常盤理事長をひとことで表現すると、仕事に関して非常に厳しく、そしてひとたび仕事を離れると本当に温厚なお人柄、とてもお優しい方です。だからこそ私自身、ときわ会が好きだという想いを持って、長い年数、お仕事についてこさせていただくことができたのだと思います。
「挨拶と小言は短く」。お仕事に厳しくお人柄が優しい理事長が良く口になさることです。本当にそのとおりだなと思います。
ときわ会の創立から3年たった時点で入職した私ですが、開設10周年の式典に際して、「これで自分もようやくときわ会の職員になることができたのかな」という感慨に包まれました。でもあっという間に、もう25周年なのですね!(笑)
すごいことですよね、自分が働かせていただいてきた職場がこんなに見事な成長を遂げるって。そして2年後には新病院が誕生するということ。本当に素晴らしいと思います。常盤理事長や川口院長をはじめみなさまへの感謝、そして叶うならばこれからも職員のひとりとして仕事を続けていくことができればという想いです。
人間対人間、患者さんがお相手の仕事ですから、何にも増して優しさが大切だと思います。そして健康、さらには朗らかさでしょうか。
若い世代のみなさんのなかには挨拶やコミュニケーションが苦手だと感じるひともいらっしゃるかもしれませんが、ほんの少し思い切って「おはようございます」、「ありがとうございます」といった言葉を自分からすすんで口にすることで、周囲に対して気後れすることはなくなると思います。
みんなで一緒に楽しく仕事をしたい、私自身そう思います。帰り際の「お疲れ様!今日は大変だったけれど、また明日ね」。ほんのねぎらいのひと言でその日の疲れなんて吹き飛んじゃいますよね。
お互いの思いやり、チームワーク、密な連携。そうした仕事であり続けたいと思います。
『受けた恩は石に刻め、かけた情けは水に流せ』。
ずっと以前、知人の家に飾られてあるのを見て以来、忘れないようにしている言葉です。実践するのはなかなか大変なことなのかもしれませんが、ときわ会への感謝の念と同様、自分の周囲全体に対しての想いを大事にしたい、そう心がけています。
マチュピチュに旅をしてみたいです。世界遺産が大好きで、何十年もの間そう思い続けて、いまだ実現できていませんけれど(笑)。テレビなどで見ると年配の方でも行ってらっしゃるようなので、月山(がっさん:山形県)に登ったことのある自分ならチャレンジできるかしら!
96歳になる年配の家族がいて、ときわ苑(介護老人保健施設)でお世話になったり、自宅で介護したりといった毎日なのですが、休みの日には、お友達と一緒にお料理やお茶を楽しみながら、おしゃべりするのが好きです。じゃがいもの煮付けや切干大根といったお惣菜が得意です。冬以外の季節で良い丸大根がないときなど、自分で買った大根を持ってきて「鶏大根を炊いてちょうだい」と友達に頼まれたりします。
でも自分が作るお料理とは別に…。"シェ松尾"って云いましたっけ、ゆうべもテレビで見たんですけど。あんな素敵なレストランに、一生に一度で良いから行ってみたいですね。