文字サイズ:

すまいりすとすまいりすと

今月の「輝き!すまいりすと」Vol.13 2007年11月
佐藤裕子(さとうゆうこ)看護部スーパーバイザー〜自ら進化するということが、ときわ会ならではの素晴らしさだと思います〜

開院と同じ春

高校卒業に際して志望校への受験に失敗、進路を迷っていました。いわき泌尿器科の開院とちょうど同じ、昭和57年3月のことです。

それまで常盤理事長が勤務しておられた福島労災病院の泌尿器科病棟で叔母が働いていて、「浪人して一年間を無駄にするよりも、実はうちの先生が新しいクリニックを開院なさるので、行ってみないか」とアドヴァイスしてくれたのです。そのことがきっかけとなって入職、いわき泌尿器科で仕事をしながら准看護学校に通わせていただきました。

2年後に武蔵野赤十字病院の看護学校に進学、手術室で働いて3年間勉強、卒業後、国家試験を受けて正看護師の資格を取得。東京女子医科大学の透析室で1年間勤務、いわきに戻りました。

「自分で成長したとは思うな」

いわき泌尿器科に帰ってすぐ、常盤理事長から云われた言葉。

「戻ってくるまでの4年間、自分で成長したとは思うな。ここを守るひとたちがいてくれたお蔭だということを忘れるんじゃないぞ」。

自分だけじゃないんだ、みんながいてくれてこそなのだと、今でも肝に命じています。

「思いのままに」

15〜6年前になるでしょうか、理事長が医師会の会誌に寄稿なさったことがありました。「思いのままに」というテーマで綴られたその記事のなかで、「うちの看護師たちはどこに出しても恥ずかしくない優秀な看護師だ」、と云っておられたのです。

感動しましたね、いつも職場では叱られるばかりで、ほめられたことなんてまったくないといって良いくらいなのに、と。それ以来、気分が落ち込んでいたりするとその記事を読み返して、励まされてきました。その本は今でも大切にとってあります。

自分たちの役割

これまで理事長から教えてきていただいたことのひとつひとつを、ときわ会の未来に向けて、今度は私たちが後進のメンバーに伝えて行くということ。

自分たちの内にある経験を、ときわイズムというひとつの文化として継承していくこと。それが、自分たちの役割だと思っています。

竹林病院との業務提携

1ヶ月半後の透析センター稼動を控えた昨年夏、まずは2床による透析治療開始の前日8月16日、竹林病院への勤務となりました。業務提携関係にある医療機関として、人工透析治療の立ち上げという重大任務です。
正直、その辞令を受けたときには泣きましたね。もう自分はときわ会に不要な人間なのかな、と。また同時に、期待されているのかな、自分で良いのかな、もっとうまく仕事を運ぶことのできる人選がほかにあるのでは…、とも悩み抜きました。周囲からの説得、そして常盤理事長からの「ぜひ頑張ってくれ」との言葉を耳にして、決心がつきました。
実際に行ってみると、すべての責任が自分にあるという状況。空いたベッドを使っての研修ではなく、患者さんを目の前にした実地指導というプレッシャーに直面しました。
ときわ会の院内でときわ会の職員に対して「こうしなさい」と指示するのではなく、「こうしていただけますか」というコミュニケーションをはからなければならない難しさ。ややもするとマイナス思考になってしまいそうになることもありました。

私、良く落ち込むんです、けれど立ち直りが早いんです

でも、やっと気づいたのです。

当会の新村医師が「ときわイズム」という言葉をよく口になさるようになってからでしょうか。ときわ会の倍以上、50年を超える歴史のなか、キャリアの長い職員の間に竹林イズムが根付いていて当然。風土や文化、そうしたものをくずそうとしてはいけないのだ、ということに。

自分自身の意気込みとは別に、もしも立場が逆だったらどうだろうか。看護師だけではなく、ドクターや医事課などとのかかわりも含めて、システムやカルチュアが異なる組織体制のもとで同じヴィジョンを目指すというチャレンジ。

竹林病院独自の文化を大切にしながら、ときわイズムを理解してもらうという取り組み。それが自分の役目なのだということに気がついてから、本当に意味でポジティヴになることができたような気がします。

様々な現状について、問題点として指摘するのではなく、もっと良くするためにはどうすれば良いかというみんなの意欲。常勤看護師に対する教育の機会を通しての交流も計画中です。

受け入れられてこそ、ということへの気づき。私自身にとっては、それが新たな葛藤の始まりでもあります。私、良く落ち込むんです、けれど立ち直りが早いんです。(笑)

常に進化し続けなければ専門職ではない

患者さんのご満足ということの大切さと同時に、自分自身この仕事が好きだという想い。

自分が良い仕事をすることで患者さんに満足していただくことができる、そうした看護のあり方を通じて自分自身を成長させていきたいですね。

「常に進化し続けなければ専門職ではない」、川口院長の奥様(自治医科大学看護学部:川口千鶴教授)から教えていただいたことです。

透析という分野には新しい情報がどんどん入ってきますので、常に学習し続ける努力が必要、いつも自分自身にそう言い聞かせています。

新病院の誕生に向けての期待

毎月開催している診療連絡会議。その場でも、2年後に誕生する新病院がどういった姿になるかが楽しみだという声が聞かれます。職員の間にある希望や期待感はとても大きなものだと感じます。

私自身としては、透析に限らず、各部門の風通しが良くて、みんなが楽しく働くことのできる職場を目指したいと考えています。そのためには私自身がどうあるべきなのか、ということがテーマですね。

透析療法指導看護師という資格を3年半前に取得しました。指導というとなんだかおこがましく聞こえますが、透析の奥深さや可能性、その醍醐味をそうした立場から伝えていくことができれば、と思います。

ときわイズムとは

『笑顔とまごころ、信頼の絆』という理念こそが、まさにときわイズムなのだと思います。同時にまた、"進化し続ける"こと、でしょうか。時代を超えて守り続けるべきものと、時代とともに発展させていくべきもの。自ら進化するということが、ときわ会ならではの素晴らしさだと思います。

休みの日

寝てます。(笑)

笑われるかも知れませんが、実は私、掃除と洗濯が趣味なんです。天気の良い日は、家じゅうを一気に片付けて。で、…寝ます。

家族揃ってゆっくり旅行がしてみたいですね。看護師という仕事の休みは、お盆やお正月、カレンダーの日曜日や休日と一致しないので、主人と自分の休みが合うことが少ないんです。行き先はどこでもかまわないので、子供をどこかに連れて行ってあげたいなぁと思います。