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すまいりすとすまいりすと

今月の「輝き!すまいりすと」Vol.23 2008年9月
村上由香(むらかみゆか)小名浜ときわ苑 看護師長〜「私って幸せ!」という想い、それが私にとっての幸せです〜

運命づけられた道

地元いわき出身、すでに小学校時代の卒業文集に「将来20歳の私」というテーマで、看護婦になりたいという気持ちを綴っていました。

母(もともと看護婦志望)の妹たち(自分にとっては叔母たち)がみんな看護婦になったこともあってか、「由香は将来看護婦さんになるんだ」と母親が小さい頃から常々口にしていたことで、自分のなかで看護師への道はすでに運命づけられていたのかもしれません。

高校卒業後、もちろん目指すは看護学校。東京に出て看護師の資格を取得、防衛医大に勤務。仕事を始めて4-5年たった頃、父親がガンになり、郷里に戻りました。

在宅で1年間父親の世話をして、これでもう思い残すことはないとの想いで再度の就職を決心。ちょうどその時、介護老人保健施設「小名浜ときわ苑」の開苑に向けた準備が進みつつあったときわ会に入職、開設準備室段階のメンバーのひとりに加わることとなりました。

平成8年4月の開苑から約2年後に看護師長の任に就き、現在に至ります。創設期をともにした職員として13年目、本当に幸せ者だと思います。

小名浜ときわ苑ってどんなところ?

それまでごく普通の生活を送っておられた方が、病気や障害などの理由によって、自立した生活が困難に…。急性期には医療機関で診てもらうことができますが、身の回りのことが不自由な状態で、在宅での生活復帰を目指すケアが必要となります。

身体機能の回復や精神面での落ち着き、そのためのリハビリテーションを行ないつつ、同時にご家族にとってもご自宅への復帰のためのご準備が求められることになります。そうした意味で介護老人保健施設は、病院とご自宅のいわば中間施設だと云えます。特別養護老人ホームや介護付有料老人ホームなどとは施設としての役割が異なります。

リハビリテーション

ご利用者のなかには、人工透析を受けておられる高齢者など、医療への依存度が高い方もいらっしゃいます。

そうしたサービス提供のあり方、おひとりの高齢者に向けて、ときわ会グループ全体でお役に立とうという考え方が基本になっています。

そして当苑では、開設以来、一貫してリハビリテーションに力を注いでいます。作業療法士や理学療法士を中心に、看護職や介護職などのスタッフ全員が連携しながら、通所・入所いずれのご利用者のみなさまについても、身体的な機能の維持回復や筋力アップ、生活リハビリなどに、力を合わせて取り組んでいます。

全国の介護老人保健施設のなかでも、特にリハビリテーションを積極的に展開している当苑では、そうした運営姿勢に基づいて、「介護予防の視点」というコラムをホームページにおいて毎月連載しています。

>> 連載シリーズ「介護予防の視点」

介護におけるときわイズム

実に当然のことですが、相手の身になって考えて行動するということを、開設準備段階を含めて、職員のみんなで話し合いながら大切にしてきました。

介護老人保健施設としての性格上、病気や障害をお持ちのご利用者が大勢いらっしゃいます。でも自分たち職員にとって、そうしたみなさんは人生の大先輩にほかなりません。たとえ現在ハンディがおありであったとしても、ご利用者のおひとりおひとりは、私たちが決して計り知ることのできないそれぞれの人生を歩んで来られたわけです。

自分たちにとって専門職としての知識や能力が重要である一方、笑顔や言葉づかい、ご挨拶といった、ご利用者のみなさんとの間で、ひととして感じ合うことのできるまごころを何よりも大切にしよう。ときわ会ならではの価値観を共通の基盤としつつ、ときわ苑らしいオリジナリティを芽生えさせてきたのだと思います。

介護分野におけるときわ会の理念、いわば「ときわ苑イズム」ですね。

地域に開かれた施設

ボランティアのみなさまによるご協力をはじめとして、看護学生や介護福祉士、ヘルパーのみなさんの実習、小中学生の課外授業や幼稚園児による慰問など、地域に開かれた施設運営が、私たちのとても大切にしている指針のひとつです。

様々なテーマのクラブ活動。なかでも、お花、お茶、コーラス、書道、これらはすごく人気があって、ご利用者のみなさんが本当に心から楽しみにしておられるんです。

そして毎月の行事。たとえば土用の丑やお花見など季節ごとに実施している「ごちそうの日」。あるいは、お誕生会、おやつバイキング、茶話会なども。またほかにも、「おしゃれの日」。ふだんめったに笑わない方でも、口紅をさすだけですごく素敵な笑顔におなりになるんですよ。

開苑当初は、施設内に赤提灯の居酒屋コーナーを設けて、お酒が好きな入所者のみなさんに召しあがっていただいていたくらいです。

そうした様々な楽しみの機会や場の提供。ご利用者の方々、おひとりおひとりの表情の輝きに接することができるということを、自分たち職員として心からうれしいと思います。

>> 今月のときわ苑行事予定

うちのスタッフ、ここが自慢!

相手を思いやる気持ちが強いということ、ひととしての絆やまごころを大切にする姿勢。他の施設には決して負けない、ときわ苑ならではの哲学です。開設以来、常盤理事長の理念によって導かれてきました。

看護職、介護職、ケアマネージャーなど、施設として満たすべき基準人数よりもはるかに充実したスタッフ体制についても、胸を張って自慢できる点だと自負しています。

そしてまた、スタッフそれぞれが自らの主体性を発揮しながら伸び伸びとした空気のなかでケアをさせていただいているということ。ときわ会だからこその自慢です。

ご利用者からいただく元気

私自身、ふと気持ちが沈んだり、つらい思いをすることがあったときなど、ご利用者の方に救っていただくことがあります。

「どうしたの?元気ないよ?」、ご利用者の方がかけてくださった言葉に思わず涙がこぼれてしまったという経験のあるスタッフもいます。

もちろん私情で涙をお見せするといったことが滅多にあるわけではないのですが、たとえば向けてくださった微笑みや、会話のなかでのおひとことなど、ご利用者から頂戴する元気というのは、私たちの仕事ならではの誇りです。

私って幸せ!

実をいうと私、ねぎ納豆のご飯が大好きなんです(笑)。こんなことをお話しするとおかしく聞こえるかも知れませんが、誰の日常のなかにでもあるほんのちょっとした瞬間や、ごく何気ないできごとに、心からの喜びを感じるんです。

たくさんお金があっても苦しむひとがいる、けれどお金がなくても幸せを感じることのできるひともいっぱいいる。

「良かったなぁ、幸せだなぁ」って。ほんと、単純なんですけど!そういうふうに思える自分がここにいる、そのこと自体が自分自身にとってとても幸せなんですよ。

私って感受性が強いのか、気持ちが落ち込むこともしょっちゅうなんですけど、でも逆に、「幸せだなぁ」って思うことがさらに多いんです。

私にとって仕事はすごく楽しくて、まさに幸せの源。当苑スタッフのみんなにもよく話すんです、「仕事をぜひ一緒に楽しもうよ」って。業務に楽しく向き合いたい、仕事であるからこそ、楽しくありたい。働かせてもらえているということ自体を幸せだと感じたい。

幸せの尺度って人それぞれなのでしょうが、「私って幸せ!」という想い、それが私にとっての幸せです。

メスのライオン

また変だと思われるかも知れないんですけど…。動物が大好きで、いつか将来、ライオンを飼って、一緒に住むのが夢なんです。きっと一生無理なのはわかっているんですけどライオン、なかでも抱くときにたて髪がじゃまにならないメスのライオンと、広〜い土地で一緒に暮らしたい。

叶わぬ想い、だからこそ「夢」なのかもしれないですね!(笑)

介護老人保健施設 小名浜ときわ苑

< 基本理念 >

  • 1. 生活を重視したリハビリを大切にし、家庭復帰・自立の支援をする。
  • 2. 快適な生活を送れるよう、清潔・安全に心がける。
  • 3. すべての方に心のこもった挨拶をする。
  • 4. ふれあいの中で、生きがいや喜びを分かちあう。
  • 5. 明るい笑顔・思いやり・やさしさ・気配りを大切にする。
  • 6. 気がねなく話せる家庭的雰囲気を作る。
  • 7. 尊敬の念を持ち、コミュニケーションをはかる。

私たち職員一同は、基本理念に則って、各医療機関及び行政・地域の方々との密接な交流の輪を広げるよう働きかけ、利用者の方々に喜びの場を提供できるよう、つとめております。

>> 小名浜ときわ苑ホームページ