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すまいりすとすまいりすと

今月の「輝き!すまいりすと」Vol.26 2008年12月
二階堂順子(にかいどうじゅんこ)北茨城中央クリニック 看護師長〜人と人との間に育まれる「絆」。私、「ひと」が好きです 〜

躍動感を覚えることのできる仕事

いわき勿来(なこそ)出身、もともと医療について特に高い志があったわけではなく、ごく普通の高校生活を過ごして地元の高校を卒業しました。

父親の職場関係からの紹介で、ある小さなクリニックの医療事務に就職。2年ほどたった頃、看護師さんの働く姿に触発されて、もっと自分が躍動感を覚えることのできる仕事をしたいと感じるようになり、看護学校に通って准看護師の資格を取得しました。

頑張りモードとのんびりモードの「ノリ」

看護師の資格を取得するにあたっては一生懸命に勉強しました。でも私自分の中には昔から、頑張り屋とのんびり屋、ふたつのモードの「ノリ」が同居しているんです。看護学校の卒業後はゆっくりしたいと感じて、それからの2年間、そのクリニックでの勤務を続けることに。

でも今度は知り合いの看護師が勤めている病院のことを知り、やはり医療の分野で特別なスキルを身につけたいという想いが強くなっていったのです。クリニックをやめて常陸多賀にあるその病院に転職、同時に高看の資格を取得。それがずっと現在まで続いて私自身の人生の柱となる、透析という分野での仕事のスタートでした。

以来15年間にわたって、その病院で非常に多くのことを勉強させていただきました。自分が今あるのは、そこでの仕事のおかげだと思っています。

「ただいま」、「おかえり」

それからさらに8年間、日立市内にある別の医療機関で働いた後、中学生になろうとするひとり息子に、「ただいま」、「おかえり」の声かけを母親として一緒にできるようにしたい。そんな気持ちから、何よりも仕事が最優先というそれまでの生活スタンスを考え直しました。

自宅のあるいわき市内で働けるようにと、ときわ会への転進を決意。勤務が終わって自宅で息子の帰宅を迎える…、家族と時間を共有する暮らし。まさに私が望んだ生活を手にすることができました。

1年生からのスタート

北茨城中央クリニックに勤めて現在2年になります。メンタル的には体育会系の私、新しい職場での仕事は、当初ある意味では1年生からのスタートでしたが、ドクター陣もみなさん人格者、スタッフも患者さんや周囲との調和を大切にする性格の良いメンバー揃い。本当に恵まれた環境で仕事をすることができている日々です。

人との出会い

新たな人たちの出会い。もちろん相性や好き嫌いといった面は誰にでもあるものですが、たとえば若かったときには理解できなかったり、ぶつかってしまったりしていたことが、年齢を重ねることによって次第にわかるようになってきた気がしています。ひとりの人間として、アドヴァイスの深みを自然に吸収できるようになったり。

周囲の方々とのコミュニケーションを通じて、自分自身がまるで鏡のように映し出されていることに気がついたりすることも多いですね。人に恵まれているというのでしょうか、そうしためぐり会いに心から感謝しています。

自らに課せられたミッション

今年、北茨城中央クリニック看護師長に任ぜられました。

トップである常盤理事長から当院看護部門の運営を託していただいているということについての責任感。ひとりひとりのスタッフの良い面や優れている点をさらに引き出すために、自分は何をしたら良いのか、どうすべきか。看護師長という立場に就いてからは毎日が戸惑いの連続といっても良いくらいです。

自身の内に常に持ち続けるようにしている想い。それは、多くの素晴らしさを持つ職員のみんなが気持ち良く働くことができるということ。

みんなの笑顔を少しずつでも増やしたい。「今日も良い仕事をすることができた」、スタッフのみんなが日々さらにそう実感できるための環境創りが、自らに課せられたミッションなのかも知れません。

「おはよう」、「お疲れさま」

私の場合、基本の鉄則は挨拶だと思っています。「おはよう」、「お疲れさま」。元気な挨拶なくして円滑な人間関係は決して生まれない。そして人の目をきちんと見て話すこと。息子にも家でいつも言って聞かせています。

ただ看護師長になってからは、帰りの時間が以前よりが遅くなってしまい、息子からは少しブーイング気味です…(笑)。

ときわ会職員としての使命感はひとつ

患者さんの送迎を担当いただいている運転手さん、ヘルパーさん、事務員、検査室やME部、看護部、そしてドクター。職種や資格、業務の流れや責任のあり方に縦の関係が存在するは事実ですが、働く想いとしては誰が上で誰が下というのではなく、ときわ会職員としての意識や使命感はぜひひとつでありたい、そう考えています。

「こうしてください」、単に型どおりの指示でおしまいという姿勢ではなく、本当の意味で胃袋から声を発する。文句や不平不満ではなく、自らの意見として伝える。みんなが声を聞き合いながら一緒になって考える。そうしたコミュニケーションを、全職員ひとりひとりが実践すること。

それはときわ会全体としての大切な基盤、そして大きな財産だと思います。

人間同士が構成する"ルービックキューブ"

生身の人間である患者さん。同様にひとりひとりの人間である私たち職員。人間愛などというと気取って響くかも知れませんが、お互いが決してパーフェクトな存在ではないということを前向きに認め合いつつ、愛情を持って人を見る。上司や部下、先輩や後輩、周囲の人と接する。

多面的な個性、資質や才能。十人十色の人間同士で構成される"ルービックキューブ"、とでも例えることができるでしょうか。

人と人との間に育まれる「絆」。私、「ひと」が好きです。

…私の「夢」ですか。

ずっと昔から頭のなかにあるのは、いつも透析のことばかり。1日1日をただひたすら走り続けてきたので、改めて想いを馳せてみると、実はとても難しいテーマですね。自分にとっての夢って、何だろうって。「将来、仕事を退職したらゆっくりと過ごしたい」、なんて言うとカッコ悪いですよね(笑)。

夢というよりは展望といったほうが良いのかも知れませんが、私自身にとってのライフワークであり続けた「透析」を、できればこれからもずっと追いかけて生きたい、そう思います。