文字サイズ:

すまいりすとすまいりすと

今月の「輝き!すまいりすと」Vol.30 2009年4月
吉田直人(よしだなおと)富岡クリニック院長 - 医療という仕事に携わって本当に良かった、...私の心からの想いです-

スラッガーそして俊足のアスリート

北海道小樽生まれ。みなさんご存じのとおり、北市ガラスや運河、そしてお鮨が人気の街です。

実家は小樽で事業を営んでいたのですが、私自身は、家業の経営とは何か別の切り口から、世のため人のためになることをしたいと考え、岩手医科大学に進学。

スポーツが好きで、高校時代にはラグビー、大学では野球をやっていました。野球のポジションはキャッチャー(と外野)、打順は3番から5番でした。走るのも得意、学生時代の記録は、100m : 11秒7です。

そうした経験があるので、今でもテレビなどで野球の試合を見ていて、ピッチャーが次に投げる球を読んだりするのが愉しいですね。

現在子供が3人、野球好きの中学2年生の息子が参加しているリトルリーグの運営を手伝っています。チームの事務局長を担当していた約1年半は大変でしたね。本職である医療の仕事とはもちろん別に、事務局の休みは月曜日だけ。あとは毎日何時間にもわたるメールや電話のやりとり、文書や資料づくり、遠征や練習場の手配など、チーム運営の全般にかかわりました。

県大会、東北大会と勝ち進んで、全日本大会で準優勝したこともある強豪チームなんですよ。

男が男に惚れた

ときわ会に入職する以前、福島県原町(はらまち)の病院に5年勤務していた頃、とある会合に参加した際、その会場でご一緒した常盤理事長にご挨拶をさせていただいたのです。すると、「今日ここにいる200人もの出席者のなかで、自分に挨拶をしたのはお前ひとりだけだ」、と。

そう常盤理事長に声をかけていただいたことがきっかけとなり、たった一度しかお会いしたことがないまま、「この人にならついていきたい、一緒に働きたい...」、ときわ会への転身を決意しました。

自分が理想とするトップ像、リーダーシップ、強い信頼感。...男のロマンというのでしょうか、常盤理事長という男に惚れたのでしょうね。

ときわ会グループのサテライト施設のひとつの運営を任されている人間として、常盤理事長のようになりたい、少しでも近づくことができればと願う日々です。

任せるということ、任されるということ

「人」に恵まれている、本当にそう感じます。着任当初に一緒に仕事をしたスタッフたちを含めて、現在では山田看護師長や渡辺スーパーバイザーという優秀なメンバー陣との連携のもと、チームワークのとれた運営が富岡クリニックの特徴だと思っています。

事務的なことや組織管理といった面については、彼らによる質の高いサポートが得られているお蔭で、自分自身は、院長という立場から医療に専念することができています。

もちろん改めて考えてみると、ひとつのクリニックの運営という、実に大変なミッションを任されているわけですが、もっぱらスタッフ陣に頼ることのできる部分はできるだけ任せるようにして、自分自身としては、当院がより良い医療を提供するための課題に直接取り組むよう心がけています。

常盤理事長ご本人は、「吉田君、任せる」とのお言葉どおり、私の着任以来約5年間、いくらお願いしても一度も当院にお越しにならなかったんですよ。昨年開催された理事長懇話会が、初めてのご来院の場となりました。決してマネをすることのできない、徹底したお任せいただき方ですよね!

顔の見えるドクター、地域のかかりつけ医

富岡は落ち着いた土地柄で、暮らすひとの心の優しい街、そして桜がとても美しいところです。地元には原子力発電に関連する企業が多く、そうした産業基盤のもと、若い世代のひともたくさん働いています。

人工透析の機能を有する医療施設という面からは、富岡町内のみならず、隣接する地域からお越しになる方や高齢の患者さんを含めて、送迎などのほか、来院のための利便性の向上やサービスの充実に努めています。

また入院施設を備えていることから、泌尿器科や内科、透析科にとどまらず、脳梗塞や肺炎、心不全であったりと、様々な疾患の患者さんが救急搬送されてくることもしばしばです。いわき市内の救急病院までは1時間もかかることから、広範な分野の地域医療が当院に求められています。そうした地域特性に根ざして、当院でできることであれば積極的に貢献していくという視点。それが当クリニックならではの地域密着だと思います。

当院スタッフのなかにも、幅広い能力を持つメンバーが大勢います。もちろん持つ資格の区分はありますが、患者さんのためにできることはどんどん取り組もう、そういつも云っているんです。

たとえば入院に際しては歩くことがおできにならなかった患者さんが、入院期間中に歩けるようになって退院なさったり、寝たきりの方が起きあがったり立ったりすることができるようになるなど、当院のことをリハビリテーションのできる施設だという評判も実際に頂戴しているようです。

地域に暮らしておられるみなさまにとって、顔の見えるドクターとして、さらには地域のかかりつけ医として、地元に密着した医療サービスをご提供すること。そしてそうした積極的な取り組みが、当院の職員全員にとって、さらなるやりがいや誇りとなる。それが私たちの使命だと考えています。

感謝されるという喜び

医療分野以外の業種で働いておられる方々に、「仕事をしていて、どんなことを嬉しいとお感じになりますか」と、これまでに幾度かお尋ねしたことがあります。

そのたびにみなさん、まるで口を揃えたように、「自分の仕事について感謝の言葉を返していただいたとき」という答えをお聞かせくださるのですが、実際にはそうした場面や経験があまり多くないとも話してくださいます。

私たちが携わっている医療というのは、本当に毎日、大勢の患者のみなさまからお礼の言葉を向けていただける仕事なんですね。それこそ1日に何度とないほど、「ありがとう」って。日々の仕事を通じて、これほどまで感謝していただくことのできる職業って、ほかにないのではないでしょうか。

医療という仕事に携わって本当に良かった、...私の心からの想いです。

自分の子供たちを立派な大人に育てたいということでしょうか。彼ら自身が、人生をかけて医療を目指したいと云えば、ぜひやらせたいと思います。「世のため、人にために働けよ」、と。

当クリニックについては、さらに多くの患者さんのために尽くしたい、地域に貢献したい。グループの中核であるいわき泌尿器科病院に追いつけ追い越せの精神で、富岡クリニックをもっともっと充実させたい、...院長としての願いです。

それとあと、いつか徹底的に取り組んでみたいと感じているのは、ボランティアです。様々な分野において、無償で活動しておられる方々には本当に頭が下がる想いがします。自分もそうした活動を通して人のお役に立つことができれば素晴らしいと思います。

私個人の夢としては、...そうですね。良い車に乗ってみたいですね。あ、スピードですか?取り締まりで捕まるといけないので、おとなしくゆっくり走るタイプの車がいいですね!(笑)