ときわ会HOME > すまいりすと
東京都世田谷区の砧 (きぬた) という街で生まれて、小学1年生のときにいわきに転居、以来こちらで育ちました。32歳になった今、東京人それともいわき人かと問われれば、間違いなく私はいわき人です、はい。
小学校から高校時代までずっとバスケットをやっていました。高校生の頃には県内3位になったこともあります。身長があまり高くないので、ポイントガードというポジション、どちらかというとドリブルやパス回しに徹して得点につなげるという役割でした。今でも時々、地元の社会人チームでプレイしています。
高校卒業後、埼玉県にある城西医療技術専門学校の放射線学科に進学しました。かつてバスケットで腰を痛めたことがあり、いわき市内の病院を受診した際に、レントゲンを撮ってくれた技師の方が、本当に親身になって、当時まだ中学生だった私にも原因や症状がよくわかるように詳しく説明をしてくださったのです。
「この人すごい!」、自分のなかに生まれたその感動がきっかけで、自分もそうした仕事に就きたいという想いを、それ以来ずっと抱き続けることになりました。
小学校1年生での転居以来、10年以上ぶりとなる首都圏で暮らした3年間。専門学校時代には、楽しい誘惑も多かったですね(笑)。ずっと昔から音楽を愛してやまない父親の影響なのでしょうか、私も大の音楽好きで、週末には東京都心によく出かけました。
子供の頃、父親の車のなかではいつもベンチャーズやビートルズといった当時の人気グループの曲がかかっていました。私自身は、70 - 80年代のナンバー、特にソウルやリズム・アンド・ブルース、ブラックコンテンポラリーといったジャンルに傾倒、レイ・チャールズやマーヴィン・ゲイ、アレサ・フランクリンなどのアーティストを、今もよく聴いています。
音楽映画も大好きです。
ずっと昔、ベット・ミドラーがジャニス・ジョプリンの生涯を演じた『ローズ』(1979年公開)というアメリカ映画を観たときには、感動しましたね。サウンドトラックのナンバーも素晴らしい曲ばかりで。
そしてブルース・ブラザーズ(アメリカの男性コメディアンふたりによる音楽ユニット、同名の映画が1980年に公開)。あの破天荒ではちゃめちゃな騒ぎ方、彼らならではの楽しく賑やかなセンスは、きっと私自身のなかでも根底にあるのじゃないかなという気がします。
それとあともうひとつ、あくまでも自称なのですが。…実は浅草の血が流れているんです、私のなかには。音楽同様、これも父親譲りです。小さい頃からよく連れて行ってもらいました。下町人情というのでしょうか、あの独特の情緒やお祭り騒ぎのノリがたまらなく好きです(笑)。
専門学校の卒業と同時に国家資格を取得して、いわき市内の病院で約6年間勤務。そこで出会った先輩技師から非常に多くのことを学ばせてもらいました。自分自身にとってはあまりにも大きな感銘、技師として強烈なターニングポイントになったとさえ云えるかもしれません。
放射線技師とは、求められる知識や技術とは、そして患者さんに対しての接遇のあり方とは。その先輩のもとで、本当に一生懸命勉強しました。
今でも時々お会いしたりすることがあるのですが、もうそろそろ一人前として認めてもらえるかな、などと慢心していると厳しく釘を刺されたり. . .。私にとってはまさに人生の師、その先輩には決して頭が上がりません。
その後別の医療機関を経て、昨年1月、ときわ会に入職しました。
整形外科や消化器科、小児科、婦人科といったそれまでに経験してきた診療科目とは異なり、泌尿器や腎疾患をメインとするときわ会の専門分野は、もちろん私自身にとって初めての体験であると同時に、放射線科専門の優秀なドクターがおられるということも、非常に勉強になっています。
技師長をはじめとして、いわき泌尿器科病院で働くエキスパートのみんなが捉える "ポイント"、例えば尿管や膀胱の状態を見る感性というのが、本当にすごいのです。CTやMRIそのものは、私自身それまでにも経験していましたが、泌尿器科という医療分野における高い専門性、さらには研ぎ澄まされたセンスにはまさしく目を見張るものがある、日々そう強く実感しています。
どういった仕事であれ、必要とされる知識を高めることが大切なのはもちろんですが、教科書など既存の勉強材料から吸収することのできる形式的な情報だけではなく、医療サービスとしてさらにもっと大切な要素、たとえば患者さんとのコミュニケーションのあり方やドクター陣とのスムーズな連携、さらにはそれらのバックボーンとなるセンスといった次元での研鑽こそが真に重要ではないか、そう思うのです。
そうした意味からも、ときわ会いわき泌尿器科病院の放射線科という仕事環境を得ることのできた自分はとても幸せだと感じますし、インターネットや学会などの活動を通じて、ぜひとも多くのみなさんに、当院のことを幅広く知っていただきたいですね。
専門学校を卒業してすぐに勤務した病院でのこと。
患者さんには直接影響しない性質の業務についてなのですが、自分がやっておかなくてはいけないある仕事を (うっかり) そびれてしまい、その罰として、約一週間にわたって撮影にかかわることを禁じられたのです。厳しい先輩陣からの頂戴したそのペナルティー、悔しくて悔しくて、本当にこたえました。
でも逆にそのことがある意味でのバネとなって、それ以来大いに奮起することができました。今ではそのことについて、当時の先輩方にとても感謝しています。
「お蔭で良くなったんだよ」と、患者さんからかけていただけるお言葉。ほんのわずかでもお役に立てたのだと、心からの誇りを感じる瞬間です。
ともに働く当院の若い技師たちが、最近自分を"つきあげて"くれるんです。「安藤さん、これ知ってますか」、「安藤さん、これどう思いますか」といった具合に。
嬉しいですね、そうした若手が向けてくれるエネルギーが。私自身にとって貴重な励みであり、仕事のうえでのパワーの源にもなっています。
世界遺産に興味があるんです!ぜひエジプトに旅行して、実際にピラミッドを体験してみたいですね。
もちろん最愛の家族みんなで一緒に行きたいと(私自身は)思っていますが、家内や娘たちは、ピラミッドになんて興味ないかなぁ…。
もしかして、はるかなひとり旅になってしまうのでしょうか!?(笑)