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すまいりすとすまいりすと

今月の「輝き!すまいりすと」Vol.42 2010年4月
仁平雅子(にへいまさこ)常磐病院 看護師 病棟担当 〜 患者さんが笑顔で退院なさることのできるケアを果たせる看護師でありたいですね 〜

訪れた転機

看護師になる前には、ある大手メーカーで品質検査部門の職員として働いていました。でも社の経営方針により、15年間勤めたその会社を退職。人生に転機が訪れました。

以前、私の叔父が病気を患い、いわき泌尿器科で透析そして(妻である叔母からの)腎臓移植手術を受けたのですが、そのときお世話になった看護師が素晴らしい方で、本当に心から感動したのです。

実は小学生時代からの夢というか、あこがれていた看護師という仕事。当時の文集にその夢を綴ったことを、今もよく覚えています。

節目を刻むこととなった、私の人生…。できることなら自分もその人のようになりたいと、ときわ会に入職させていただきました。35歳の春のことです。

人生って面白いですね

入職当初の1年間ヘルパーとして働いた後、2年間看護学校に通って、准看護師の資格を取得しました。それ以来9年間ずっと一貫していわき泌尿器科の病棟部門を担当、新年度4月1日付けで常磐病院に勤務することになりました。

人生って面白いですよね。振り返ってみれば、前職という回り道を経ることとはなりましたが、結局は子供時代に抱いていた夢が現実になっているんですものね。

ひとから感謝していただくことのできる仕事って、決して多くないと思うのです。今、こうして看護師として働く日々。患者さんのためにという生き方を、生涯ずっと続けていきたい…。

私、看護師という仕事が心から大好きです。

「この看護師さんになら話せる」

病棟看護師の使命は、患者さんのケアということに尽きると思います。

病状や食事、お顔色など様々なコンディションをみながら、なるべくベッドサイドで患者さんとお話をするように努めています。

患者さんと直接のコミュニケーションを通じて幅広い情報を得ること、さらには「この看護師さんになら話せる」といった親しみを感じていただくことを、私自身としては大切にしたいと考えています。

自分の話をちゃんと聞いてくれる。何かあったらいつでも声をかけて相談できる。そうしたことのひとつひとつが、患者さんにとって大きな安心感につながるのです。業務のなかで受け持つ毎月4回の夜勤に際しても、すべてのお部屋を回ってできるだけ患者さんとお話するように心がけています。

患者さんとドクターとの架け橋

たとえば透析導入といったテーマ。患者さんにとって、大変大きな葛藤であるわけです。1回約4時間、週に3回の透析を、患者さんご自身がなるべくスムーズにお受け入れになるためにも、病状についてのていねいなご説明や、ご本人の生き様といったバックグラウンドとのかかわりを含めて、患者さんの「お心」で受けとめていただくための看護が、自らの役割のひとつだと考えています。

そしてまた、患者さんについての状態を現場で多面的な角度から把握することのできる、看護師という立場。患者さんについての情報をなるべくきめ細かく先生にご報告するなど、ある意味では、患者さんとドクターとをつなぐ架け橋でもありたいと願っています。

そうした、私なりの看護観。患者さんが笑顔で退院なさることのできるケアを果たせる看護師でありたいですね。

100歳のおばあちゃん

しばらく前に担当した患者さんで、まもなく100歳になられる方がいらっしゃいました。人工透析の導入が必要で、先生はもちろんのこと、私も一生懸命にご説明をさせていただきました。

でもその患者さんは、こうおっしゃったのです。「私はもうすぐ100歳だよ。そんな高齢の私に、今さら透析に受けさせようというの?もしあなたが私の孫だったら、勧めるかい?」。

本当にとてもしっかりした方で、「もうこの歳になったら、あとは好きなことをして日々を愉しんで、自分の人生をまっとうしたいのだよ」。お体の状態が透析を必要としていることは充分に理解しておられました。しかしご本人の意思は固く、あえて透析を導入せずご自宅にお帰りになりました。

看護師として、そしてまたひとりの人間として、「その人らしさ」という点について、とても多くを考えさせられました。残された時間をご家族とゆっくり一緒にお過ごしになり、2ヶ月後にお亡くなりになった、その患者さん。

退院に際して、最後に私に向けてくださったお言葉が今も忘れられません。「ありがとうね」、と。

財団法人ときわ会常磐病院

財団法人ときわ会がいわき市から運営を引き継いで開院を迎えた、常磐病院。新年度入りと同時に、新たな体制がスタートしました。

その準備段階として、これまでにも実際の院内現場で各種のすり合わせや業務運営の交流などをすすめてきました。

透析分野をはじめとして、今回の引き継ぎによって医療体制のさらなる充実が図られることとなり、地元いわきの患者のみなさまにお喜びいただくことのできる医療サービスのご提供が実現することを、とても嬉しく感じています。

私は一般病棟を担当しますが、各部門それぞれみんなで意見を出し合いつつ、そしてお互いの意見に耳を傾けながら、良い点を伸ばし合うことによって、病院全体としての望ましい機能や体制を確立していきたいと考えています。

春がきた♪

この春、ひとり娘が短大に入学しました。母親として、少しほっとしています。

そして私自身については現在、高看の資格取得に向けて、放送大学に通学。さらに再来年には、郡山にある学校に入学する予定です。日々仕事をしながらの勉強となりますが、自らの向上心をひとつずつ実現していけたらと思っています。

心に描く夢

私、ひとから命令されるのではなくて、自分のやりたいようにするのが(実は)好きなんです。

経営なんて大変なことが自分にできるとは思わないのですが、いつの日にか、施設というかコミュニティのような場を持って、他の施設に受け入れてもらえなかった患者さんを、それこそお食事から透析までお世話することのできるような場が実現すると素敵だろうな、…そんな夢を心のなかで描いています。

温泉ツアー♪

家族みんな温泉が大好きで、色んなところに泊まりがけで旅行します。お弁当を持って行ったり、お鍋の材料を準備しておいて現地で作ったりと、年に4-5回は出かけますね。

地元近くの会津、山形でのサクランボ狩り、十和田湖や信州の諏訪に行ったこともあります。

多いときには親戚じゅう集まって、20人くらいのことも!バスを1台借りて、ファミリーみんなで賑やかな温泉ツアーです♪