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すまいりすとすまいりすと

今月の「輝き!すまいりすと」Vol.54 2011年10月
佐々木恵(ささきめぐみ)常磐病院 透析センター看護師長 ~「まごころの看護」を実践し続けることで、地域のみなさまからのご期待にお応えしていきたい、そう願っています~

母の背中を見て…

福島県郡山市出身、学生時代はソフトボールをやっていました。

看護師だった母親の背中を見て育った私。3交代制の勤務でいつも忙しく、一緒にどこかに遊びに連れて行ってもらったりした記憶はあまりありませんね。本当に大変な仕事だと感じていました。でも将来は自分も看護師になる、幼い頃からそう決めていたような気がします。

高校の卒業を控えて、相談してみたのです。「私、看護師になろうと思うのだけど…」、「そうね、やってみたら」。

いわきまで母がつきそってくれて見学した、ときわ会。看護師を目指す私たちを大切にしてくださる姿勢に強く惹かれて、看護師への道の第一歩を踏み出しました。

患者さんとのかかわり

ときわ会の第9期生として、准看護師そして正看護師の資格を取得。以来、いわき泌尿器科で人工透析、外来や病棟を担当。またときわ会グループのサテライト施設のひとつである、泉中央クリニックにも勤務しました。

オールラウンドとも云える経験のなか、やはり私自身のキャリアを通じて透析部門が長いですね。

透析という職務分野で働く看護師として最も大切にしているのは、患者さんとのかかわりというテーマです。心を開いて接していただくためには、まず患者のみなさまからのご信頼こそが不可欠なのではないでしょうか。

「こころの絆」

コミュニケーションが成立するためのきっかけや雰囲気づくり、私たち看護師が笑顔でお話しするということ、そして患者さんから気軽にお声をかけていただく。そうしたプロセスを通じてこそ、患者さんとの間での絆が生まれると考えています。

おひとりおひとりのコンディションによって発せられる声なき声、オーラとも云えるそうした気持ちのサインを感じ取るこまやかさ、そしてまごころ。

私たちときわ会の看護師と患者のみなさまの間に結ばれているのは、「こころの絆」です。

新任看護師長のチャレンジ

昨年4月時点でときわ会が引き継いだ常磐病院の運営。市立病院時代からの職員をはじめ、当時のいわき泌尿器科病院そして竹林病院から転属した職員、それぞれのメンバーたちによる業務の統合というチャレンジ。

各々の良い点を活かしつつ、いかにスムーズな連携をはかるかという意味で、新任看護師長としての私自身にとって大いなる挑戦でした。

以来、震災の発生を含めて大変な面もありましたが、多くの優秀なスタッフたちに支えられたおかげで、今夏のグランドオープンを実現することができた、そう実感しています。

100点満点以上の仲間たち

ひとりの看護師として現場における実務に携わりつつ、マネジメントを担う看護師長という立場。学生時代に経験したソフトボールに例えると、みんなをひとつにまとめあげるキャプテンという役割なのだと思います。

私自身についてはまだまだですが、現在透析部門に所属する約50名の看護師をはじめ、同じチームでともに働く職員のみんなは、100点満点以上の仕事をしてくれている素晴らしい仲間です。

最新の透析システム

当院グランドオープンと同時に稼動を迎えた人工透析センター。最新の全自動透析システムの導入によって、透析の開始から終了まで自動的なコントロールが実現しました。

私たち看護師にとっては、透析をお受けになっておられる方々へのケアに一段と専念することができ、現在約500名の患者のみなさまに大変喜んでいただけるようになりました。

叱らない、叱れない

現在ちょうど20年ほどになる、看護師としての歩み。今後は、部下や後輩の育成というテーマに力を注いでいきたいと考えています。

人間であるということの限りない可能性、そしてまた同時に存在する難しさ。そのポイントとして私が意識するのは、本人のやる気をいかにして引き出し、高めるかという点です。必ずしも簡単なことではありませんが、その環境づくりに心を砕きたいと思うのです。

実は私、「叱る」ということがあまり得意じゃないんです。叱らないというか、叱れないというか…。相手によっては、はっきりと叱るほうが良い場合もあるのでしょうが、私自身としては、声を荒げて意見を押しつけたりするよりも、本人自らの気づきに期待するケースが多いですね。

みなさまからのご期待

今年7月のグランドオープンを経て、ますます地域医療という大切な役割を担う常磐病院。みなさまからお寄せいただいているご期待はとても高いと、日々の業務のなか肌で感じています。

ときわ会グループの一員として身が引き締まる想いです。そしてまた、その使命が今後さらに一段と大きなものになると確信しています。

「まごころの看護」を実践し続けることで、地域のみなさまからのご期待にお応えしていきたい、そう願っています。

職業人として、母親として

かつて仕事で忙しい母親と一緒に過ごすことのできる機会があまりなかったような気がする、私自身の幼い頃…。

ときわ会グループでは、職業人であると同時に、ひとりの母親そして家庭人としての私たちを、託児所や幼稚園をはじめとする各種施設や様々な福利厚生施策を通じて、あたたかくバックアップしてくれています。

そのおかげで、多くの職員たちが安心して仕事に打ち込むことができています。郷里の親元を離れて暮らす私の家族の場合は特に心強い支えです。本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。

夢そして願い

スポーツが大好きなんです。学生時代に離れてずいぶん久しくなりますが、ソフトボール、ゴルフやスノーボードなど、子供たちがもう少し大きくなったら、ぜひまたやりたいですね。

夢ですか?

みなさんが健康であってほしいという想い。夢というよりは願いなのかもしれません。

家族はもちろん、患者のみなさま、そしてともに働くスタッフたち。みんなが健やかであってほしい、…心からそう願っています。