about 当院について

院長挨拶

 常磐病院はときわ会グループの中核病院として、最先端の泌尿器、腎不全診療を提供できるよう、これまで多くの先生方にご指導を仰ぎながら技術を磨いてまいりました。その成果として、泌尿器診療ではロボット手術や腎移植術の確立、透析診療では高機能な透析機器の導入などを達成することができ、泌尿器、透析の分野では全国でも有数の医療機関に成長しつつあると自負しております。

 しかしながら昨今の高齢化の進展を鑑みますと、ときわ会にとって高度な医療を提供することももちろん大切な事なのですが、地域包括ケアシステムといわれる、高機能医療から在宅診療、在宅介護までシームレスに連携したシステム構築が急務と考えております。現在、ときわ会グループにおいても、地域の皆様のニーズに応えられるよう、裾野の広い医療と介護サービスを提供するために新たな組織作りを進めている最中であります。この組織づくり達成のため、常磐病院として最優先に解決すべき課題が以下の5つと考えております。

  • 1)幅広い専門診療科の確立
  • 2)救急診療の確立
  • 3)医療スタッフの確保
  • 4)医療スタッフの教育の確立
  • 5)働きやすい職場作りの推進

 これまでも常磐病院では、外来診療の待ち時間が長いことや、診療の専門性が低いことなど、多くの問題点を利用者様からご指摘を受けてまいりました。これらの多くは、医師はもちろんのこと看護師をはじめとした医療スタッフの不足が原因一つと考えております。優秀なスタッフが適切に配置されれば、いずれも解決可能と思っています。医師や医療スタッフの確保、そして高度の医療を提供するために、上記の5つの課題の最優先に解決したいと考えております。

 われわれは、専門科の拡充のために、様々なネットワークを駆使して医師確保に奔走しています。また、救急の専門医を招き、救急診療の充実のため現在着々と準備を進めています。さらに、医療スタッフの確保のために、子育て支援をはじめとした働きやすい環境の構築をすすめています。ときわ会で働き始めてからは、その医療技術の向上のため各部門のエキスパートを顧問として招き教育にあたっていただいております。

 これらの取り組みはまだまだ途に就いたばかりで、成果は未だこれからです。いわき市における最高の医療と介護とをときわ会グループが提供できるように、院長として常磐病院の発展のために決して歩みを緩めることなく全力を尽くす所存であります。まだまだ経験が少なく未熟者ゆえ、ご指導をいただく機会が多くあると思います。皆様方には、これからも変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

新村 浩明  (しんむら ひろあき)

新村 浩明 (しんむら ひろあき)

日本泌尿器科学会 専門医、指導医
日本透析医学会 専門医、指導医
日本臨床腎移植学会 認定医
日本核医学会 PET核医学認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会 技術認定医

平成5年
富山大学医学部卒
平成5年
東京女子医科大学泌尿器科入局
平成17年9月
ときわ会 いわき泌尿器科病院
平成23年6月
ときわ会 常磐病院
平成27年9月
ときわ会 常磐病院 院長就任