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小名浜ときわ苑 在宅支援リハビリテーション部への思い 【前編】

2013年05月02日

 皆さんこんにちは。
私は在宅支援リハビリテーション部で部門長をしております、作業療法士の高野と申します。

 今回は、私が考える小名浜ときわ苑の在宅支援リハビリテーション部に対する思いと
これから目指す自部署のビジョンをお話したいと思います。


 現在、国は団塊の世代が75歳を迎える2025年に向けて、超高齢化社会に対応すべく「地域包括ケアシステム」を進めています。地域包括ケアシステムとは、日常生活圏において、24時間365日、安心・安全でケアの出来る仕組みを作ることです。
 この考えの基になっているのがデンマークの政策です。デンマークは高齢化社会を迎えた1970年代、プライエム(日本でいう特養)を多く作りましたが、待機者が常に存在した上に財政負担も大きくなったそうです。そこで出来るだけ地域で生活できるような高齢者住宅を作るなどの政策に切り替え、現在では、当初作ったプライエムも高齢者施設に転用するなどの取り組みが行われているそうです。
 日本でも出来る限り住み慣れた在宅生活を継続できる支援を進めているのです。この流れの中でこれからの老健はどんな役割を求められているのでしょうか。


 老健は、在宅生活を継続している利用者様を支援するサービス(訪問リハ・通所リハ・短期入所サービス)のほかに、長期入所サービスがあります。この長期入所サービスを利用されている方々は自宅に戻れない様々な問題を抱えております。我々老健スタッフは、本来の使命として、病院と在宅の間にある中間施設として在宅復帰を支援します。また、在宅生活が困難になった方を一定期間入所していただき、その中で機能回復訓練や生活面での自立支援、環境整備にご家族様への介護指導などを行いながら再び在宅へと復帰するお手伝いをする役割も担っております。
 しかし、当苑でも、在宅復帰も進まず今は特養のような状態になっているのが現状でした。これでは老健としての使命も果たしていないばかりか、これからの時勢の流れに取り残されてしまいます。


 なにより『家に帰りたい』『家族と一緒に暮らしたい』という利用者の思いを一番近くで感じている私たちが、希望を実現できていないことはとても悔やまれるべき事態です。



(後編へつづく・・)
http://www.tokiwa.or.jp/system/blog.php?cd=20130502000055

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介護老人保健施設 小名浜ときわ苑

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