ときわ会HOME > 介護老人保健施設 小名浜ときわ苑 > スタッフブログ
2014年05月21日
こんにちわ、在宅支援リハビリテーション部の飛田ひかるです。
5月も中旬になり、外に出ると「今日は暑い!」と思う日が多くなりました。
良い天気の日はそれだけでも気持ちが晴れやかになりますね。
今回は当苑で良く見かける風景についてお話ししたいと思います。
風景と言っても、苑中庭に生えている綺麗なエニシダや、
今年も巣作りをしたツバメのことではないのですが・・・
以前より「日向ぼっこ」をしている利用者様を見かけておりました。
寒い時期であれば「暖をとっているのかな?」、
もしくは気持ちの良い光を浴びているのかな?と思ったのですが、
窓越しと言えどもかなりの高温となります。
もちろん、利用者様に声掛けをし、体温や皮膚の状態に変化がないか
確認をしていますが、声掛けをしても「暑くないよ」とお返事をもらうことが多いのです。
そこでその場に同席をするのですが、
ものの5分もしないうちに私は「暑くて」いることが出来なくなります。
しかし、ほかの方たちはやはり「暑くない」と。
私自身が特別温度に敏感でもなく、ほかの職員も同様に「暑い」と感じます。
この違いはなんでしょうか?
加齢に伴い身体の色々な器官の働きに変化が起きます。
血液の循環が悪化したり、自律神経の働きが低下し、
体温調整機能も低下していく事もあります。
50歳以下の人と65歳以上の高齢者の体温を測ると、
50歳以下の平均が36.89±0.34℃なのに対し、
高齢者では36.66±0.42℃と0.2℃以上低くなっています。
暑さ、寒さの感じる能力が低下し、加えて暑くても汗を出すことが少なく
熱がこもりやすくなり熱中症にかかってしまったり、
逆に寒くても血液の循環が悪いことから低体温に陥りやすく
気づかないうちに低体温症になっていることがあります。
室内だから平気ということはありません。
いつも見かけている風景でも、同じ空間を共有することで感じることがあります。
「暑くないですか?」
~介護予防の視点~
Vol.37「熱中症を防いで、夏を楽しむ!」
http://www.tokiwa.or.jp/welfare/onahama/column/37.html
Vol.45「太陽の光の重要性」
http://www.tokiwa.or.jp/welfare/onahama/column/45.html
【参考資料・文献】
テルモ研究所:体温と生活リズム
南雲久美子:冷え性・貧血・低血圧 主婦の友社 2006