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2014年09月30日
皆さん、こんにちは。
在宅支援リハビリテーション部の齋藤友恵です。
「メタボリックシンドローム」
という言葉は、テレビでもよく聞くようになりました。
特定健診も実施され、多くの人に周知され意識が高まっています。
他にも健康に関する新しい言葉が続々とでてきています。
「ロコモティブシンドローム」
という言葉も広まってきています。
筋肉や骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器の衰え・障害によって移動機能が低下し、
要介護状態になったり、要介護状態になる危険が高まる状態です。
色々な新しい言葉のなかで、
今年、日本老年医学会が提唱した「フレイル」についてお話ししたいと思います。
フレイルは「虚弱」を意味する英語「Frailty」から来ています。
加齢に伴って、筋力・活動性・認知機能・精神活動などの低下が徐々に起こってくることで、
運動やストレスに対する生理的予備能
(日常生活に必要な能力以上の、なにかあったときに対応する余力)が低下し、
そのままにしておくと、生活機能障害や要介護状態につながる、
健康と病気の中間のような状態です。
75歳以上の後期高齢者の多くはこの段階を経て
徐々に要介護状態に陥ると考えられています。
フレイルの評価
①体重が減少
②歩行速度が低下
③握力(筋力)が低下
④疲れやすい
⑤身体の活動レベル(活動性)が低下
→この5つのうち3つが当てはまるとフレイルとみなされます。
高齢になって虚弱状態になると、
老化のせいだから元に戻るのは難しいと思われることが多いですが、
このフレイルという状態は、早期に発見し、
たんぱく質を含んだ食事や定期的な運動によって、
この段階になるのを防いだり、
遅らせたりできる可能性があるとされています。
先日、テレビで昔有名になった双子のご長寿きんさんぎんさんの
ぎんさんの娘さんの番組を見ました。
毎日姉妹で集まって、お茶を飲みながらおしゃべりを楽しんだり、
近所を散歩して近所の人とお話したり、外食でお肉を食べたりと
皆さんとてもお元気そうでした。
老化現象とあきらめず、適切な運動と食事を心がけ、
こんな元気なご長寿を目指したいですね。