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2014年01月01日
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、多くの皆様に仮設介護老人保健施設開設に向けた、ご支援・ご声援を頂き、心より感謝申し上げます。
新年を迎えましたところで、震災以降の楢葉ときわ苑の「これまで」と、「これから」について、お話させて頂きます。
震災以降当施設は、いわき市の中央台南小学校やひらた中央病院など、避難所を転々としながら、利用者様の命を守り、命を繫ぐことを目的に行動していました。
平成23年4月、系列の介護老人保健施設小名浜ときわ苑の一角を間借りし、一部事業を再開させた際は、すぐに帰還できるよう、それに向けた体制作りを行いました。
しかし、避難生活の長期化が予想される状況になったため、震災で辛い思いをされた利用者様に、より良い環境で当たり前の介護サービスを提供するために、仮設介護老人保健施設開設に向けた準備を始めました。
そして平成25年3月1日、仮設介護老人保健施設をいわき市に開設し、現在に至ります。
いわき市に仮設の建物を建設しましたが、私達には双葉郡の施設としての使命があります。
それは、故郷に戻りたいと思う被災者の希望の灯を灯し続けるために、双葉郡の高齢者の受け入れ先としての役割を担っていくというものです。
まだまだこの施設への入所を希望する双葉郡の方々は多くいらっしゃいます。
私達は双葉郡の施設としての使命・役割を全うし、これに応えていきたいと思っています。
いわき市で業務再開するにあたり、当施設では新たに楢葉ときわ苑の基本方針を掲げました。
『利用者様中心のサービスを徹底し、利用者様やご家族、地域が元気になるような支援を実践いたします』というものです。
震災や原発事故の影響により、現時点で被災地の未来を予測することは困難な状況にあります。
時には、被災地や社会情勢の変化に応じるべく、柔軟な対応が必要になることもあるでしょう。
しかし当施設には、どのような状況になろうとも、それを打開し未来を切り開くことができる素晴らしい職員達がいます。
未来に向けて楢葉ときわ苑の基本方針を全うできるよう、職員一同、力強く邁進してまいります。
何卒、昨年同様のご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
皆様のご健勝とご発展を心よりお祈り致しまして、新年のご挨拶と代えさせていただきます。
本年もよろしくお願い致します。
楢葉ときわ苑 施設長
渡辺幸雄