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2015年11月12日
みなさま、こんにちは。
栄養管理部の河井です。
早いもので、今年も残すところ1ヶ月半となりました。
苑の中庭のもみじも、きれいに色づき始めています。
今日、苑内では秋らしい活動が見られました。
利用者様にとって、なつかしい“わら”が、農家の職員宅から届きました。
“わら”を見ると、なつかしそうに笑顔で手に取る利用者様。
わらに水を吹きかけて軟らかくしながら、
「つちんぼ①で、わらをたたいて、軟らかくするんだ」
「そうしたら、わらもじり②するんだ」
「もじった縄で、玄関や神棚にお供えする飾りを、みかんを入れて編んだんだ」
「満州時代にやったなぁ」
「うちは、小さい農家だったから、不作の年は大変だったんだ。米も取れないが、われも少なくて・・・」
「春先には、はなどり③をやったもんだ。今は機械がやってくれるから、楽だなぁ」
など、生き生きとした表情で会話が飛び交います。
また、縄をもじる手つきには関心いたしました。
両手を擦り合わせているだけのように見えましたが、数分で1mの縄の出来上がり!!
たくさん話を聞かせていただいた利用者様に、
“天候に左右される農家は大変でしたね”と話しかけると、
「いや、私のうちはサラリーマンだったのよ」と落ちまでつけていただき、
終始和やかな午後のひと時が流れていました。
①わらを打ってやわらかくする道具
※今回は水を入れたペットボトルで代用
②軟らかくなったわらを手で編んで、縄をつくること
③馬の口に竹ざおをつけて歩かせることで、子どもたちが泥だらけになりながら行う、代掻きのこと
①写真引用:わたしたちのきょうど にほんまつ
①~③の解説:利用者様