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余裕がないときこそ、余裕ある振る舞いを

2016年03月18日

こんにちは。作業療法士の川又です。

過日、福島県が主催する『認知症介護実践者研修』がユラックス熱海で行われ、
当施設からは、私を含め2名が参加し、全課程を無事修了しました。
実習期間を含めると1ヶ月以上にわたる長い研修でしたが、
学ぶことが多い貴重な機会となりました。

さて、研修を終えて業務に就いたある日、
認知症をもつある利用者様(仮にA様)と
いつも通り談話コーナーのベンチで
5分ほどおしゃべりをしていたときのこと。
足早に話を切り上げて違う場所に向かおうとすると、
背中越しに
「なんだっていそがしなぁ」
という、A様の淋しげな一言が聞こえてきました。
この一言を聞いて、
自分の立ち居振る舞いが与える影響についてふと考えました。

認知症高齢者の暴言や暴力、不穏症状などの行動・心理症状“BPSD”は
ケアする側の行動・心理状態“BPSC”と相関関係にあるといわれており、
ケアする側が、その行動や振る舞い、環境を調整することによって
認知症高齢者の安心した生活につながるとされています。
施設では、1日に数十人の職員が働いているわけですが、
この数十人が、せわしなく動きまわっているとしたら、
この雰囲気を利用者様たちはどのように感じるのでしょうか。

「気持ちに余裕をもって接すること」
「たとえ忙しくとも不安を喚起させないようふるまうこと」
これらは当たり前のことかもしれませんが、
自分でなかなかできていないなと反省しています。
認知症をもつ利用者様が安心して生活できるよう
この度の研修で学んだことを、
日々の関わりに活かしていきたいと思います。

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介護老人保健施設 仮設楢葉ときわ苑

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