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2016年04月21日
皆さんこんにちは、支援相談部の小川です。
「認知症ケア」急速に進む高齢化社会において、当苑でも日々、苑内外の研修参加や事例を通し、
”その人らしさを大切にするケア”を目指し、認知症ケアに取り組んでおります。
認知症ケアの研修で印象深く残っている内容があります。数年前に参加した研修の講義の終了後、帰りの時間に紹介された著書、
「フレディの遺言」”私を介護してくれるあなたへのメッセージ”
認知症になった自分の介護をする時の関わり方を”遺言”として残した内容です。
遺言は、
「私が医者だった事をまず忘れて下さい。知識は遠い彼方へ消え去り、今では、人の助け無しには一日も暮らせない別の人間になってしまっているのです・・。」
と始まり、認知症になってしまった時の自分が起こすかもしれない行動、発するかもしれない言葉を具体的に理由を解説しながら、ケアに携わる方にその時の対応をお願いした内容です。
”これが認知症になると言う事・・”とてもショックを受け、悲しい気持ちと同時に、認知症と言う症状が理解出来た様に感じた思い出があります。
そして、このメッセージの内容を理解し、ケアに携わってくれる方にケアを受ける事のできる認知症の方は、とても、とても幸せなのではないのかなぁ・・・。と、感じた思い出もあります。
”認知症ケア”どうしたら良いのだろ・・?。
介護の実践書や参考書もとても勉強になると思いますが、この著書に一度目を通してみてはいかがでしょうか。
認知症になると言う事、ケアに携わる時の心構え、とても温かな気持ちで理解できるメッセージだと思います。