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こんにちは!小名浜ときわ苑リハビリテーション部、健康運動指導士の飯田祥平です。
突然ですが、質問です。
『あなたは今、ご自分の健康に自信がありますか?』
『健康のために何かなさってることはありますか?』
去る平成20年10月5日(日)に、21世紀の森で開催された「いわき市都市緑化まつり」に参加し、『健康相談』と『ばいばいメタボ散歩術(ウォーキング指導)』を行なってまいりました。
健康相談の内容は「保健師のよる健康相談」、「管理栄養士による栄養相談」、「健康運動指導士による運動相談」、「血圧測定」、「インナースキャン測定」です。相談に来ていただいた方は30〜80代で合計68名、特に50代以上の方が多く見られました。やはり50代位になると、体に何らかの不安を感じている方が多いように感じました。相談内容としては、最近メタボリックシンドロームという言葉が普及しているせいか、体脂肪、内臓脂肪、食事のカロリー、血圧、についての相談が多かったです。
特に好評だったのがインナースキャン測定でした。インナースキャンでは、体重・体脂肪・内臓脂肪・筋肉量・基礎代謝得量・体内年齢を測定することができ、普段測定できない値にみなさん興味津々でしたね。
人間の体の機能は年齢と共に少しずつ低下していきます。それはごく自然なことです。ですが今、自分の体がどのような状態なのか把握するのはとても大切なこと。把握することで、予防や早期治療につながります。ぜひ定期的な健康診断をお勧めします!
ばいばいメタボ散歩術の内容は、
1.ストレッチとウォーキングの体験
2.メタボにならないための、運動と食事
についてです。40〜60代の11名の方に参加していただきました。ウォーキングをしている時間は20分位だったのですが、普段運動不足の方が多かったせいか、ふらついたり、中には膝や腰に痛みを訴えた方もいましたね。
このように、運動不足だと少し運動をするだけで、目に見えて体力の低下が分かります。
そこで今回は、ばいばいメタボ散歩術の中から色々なウォーキングの方法と効果についてお話させていただきます。
1本の線上に足をのせるイメージで、背筋を
伸ばし、踵から着地し歩いてみましょう。
効果:
日常生活に取り入れることもでき、脚やせ
効果があります。
上半身がぶれないように、お腹に力を入れ、
1本の線をまたぐように歩いてみましょう。
効果:
むくみ、ヒップアップに効果があります。
腹部を引き締め、ヘソを持ち上げながら
肘を曲げ、コンパクトに腕を振りながら
歩きましょう。
効果:
早く歩くことで心拍数を上げ、脂肪燃焼の
効果があり、腹筋と背筋の強化にも
つながります。
脚を上げると同時に腕を肩の高さまで上げます。
上げたとき太ももを胸につけるよう意識しましょう。
脚を下ろすときは同時に腕を下に向けて、
勢いよく下ろしましょう。
効果:
脇からウエスト、二の腕を引き締めます。
太ももと腕を同時に高く上げ、身体を上に
引き上げる感覚で歩きます。膝を胸につける
よう意識しましょう。
効果:
腹部や脚やせ効果があります。
腰をひねり、肘と膝をつけるよう意識しましょう。
効果:
ウエスト、ヒップアップに効果があります。
このように、ウォーキングにも色々な種類があります。方法を変えることで、有酸素運動と筋力トレーニングを一緒に行うことも出来ます。前々回のコラムにも書きましたが、肥満解消には、有酸素運動による内臓脂肪の燃焼と無酸素運動による筋肉の増量が必要不可欠です。
この他、ウォーキングには以下のように様々な効果があります。
・心肺機能の改善
・高血圧症の改善
・骨が丈夫になる
・ストレス解消
・脳の活性化
・生活習慣病の予防
・持久力の向上
・美肌効果
やはりウォーキングは継続してこそ、効果が生まれます。継続のコツは自分なりに目的を明確にし、目標設定をすることです。
ダイエット、運動不足解消、生活習慣病予防、時間設定、目標歩数、目標カロリー・・・
しかし、最も重要なことは「楽しむ」ということ。私がウォーキングする時は、毎回違うコースを歩くようにしています。違うコースを歩くことにより、いつも色々な発見があって自然と楽しくなってきますよ!
さて・・・、
『あなたは、「健康」になるために、まず何から始めますか?』
<参考文献>
「DVD版どこでも1歩ウォーキング・ダイエット」 デューク更家 :講談社