ときわ会HOME > 介護老人保健施設 小名浜ときわ苑 > 介護予防の視点
みなさん、おはようございます。理学療法士の飛田ひかるです。
暖かい日が続き、天気が良い日は気分が軽くなるような感じがいたします。
ところで、五月病とは良く聞きますが、「六月病」なる言葉があるのをご存知でしょうか?
五月病とは、学校や会社にも慣れてきた頃に、理由もなく気が滅入ってしまい勉強や仕事に身が入らない、あるいは集中できないなどの症状のことをいいます。これは多かれ少なかれ、どなたにも経験があることだと思います。
では六月病とは・・・
社会人ですと、新人研修を終え本格的な仕事に就いた時、現実的に適応できなくなっている状態。以下のような症状がみられます。
身体的には・・・
疲労感・朝が起きられない・食欲低下・頭痛・腹痛・不眠・動悸
精神的には・・・
やる気が出ない・イライラ・落ち込み・思考や判断力の低下・不安
などがあります。
中には、秋頃に症状が出始める方もいるようです。しかし、五・六月病は医学用語ではなく、医学的には「適応障害」と言われます。几帳面でまじめな人がなりやすいと言われ、症状が長引くと「うつ病」に移行してしまうこともあります。主な原因は環境によるストレスが挙げられ、ストレスを溜め込まないようにすることが予防・解決策となります。
では、どのような予防・解決策があるのでしょうか?
「疲れたな」と感じたらゆっくり休む・ゆっくりお風呂に入る・好きな音楽や映画を鑑賞する・アロマテラピーを行なってみる・人に話を聞いてもらう・カウンセリングを受ける。まだまだ他にも沢山あります。自分なりのストレス解消法があると思います。
今回は、私が一時期興味を持ちました『アロマ』でリラックスしてみましょう。
方法は色々あり、芳香浴(精油を空気中に拡散させ、香りを漂わせる方法)にはオイルウォーマー、アロマライト、キャンドルがあります。
その他には部分浴として洗面器にお湯を張り、その中に精油を垂らし手や足を入れて身体を浸す方法があります。
また、全身浴としてお湯を張ったバスタブに精油を数滴垂らし、湯船の中でストレッチを行うと浮力の関係で普段使わない筋肉も動かせるので効果的です。
オイルマッサージはやさしくマッサージを行なうことにより、神経の緊張を緩めたり、血液やリンパ液の循環を高めるなどの利点があります。
次に症状別に効果のあるアロマは・・・
●頭痛・偏頭痛→ラベンダー・ローズマリー・ユーカリ・ペパーミント
●目の疲れ・肩こり→ローマンカモミール・ローズマリー・レモングラス
●消化不良・食欲不振→カルダモン
●生理痛→クラリセージ・ローマンカモミール・ゼラニウム・ラベンダー・ローズ
●冷え性→ローズマリー・ベンソイン・ゼラニウム
などがあります。
人によっては身体に合わないこともございます。あくまでも一例ですので、詳しくは専門書などを参考にして下さい。また、精油の扱いや火を使用した芳香方法もありますので、火気に十分気をつけてください。
<参考文献・資料>
Healthクリック
アロマテラピー精油活用ハンドブック:佐々木薫
アロマテラピーの事典:林真一郎編