内視鏡的粘膜下層剥離術後潰瘍に対する縫縮の有用性の後ろ向き検討
早期の消化管腫瘍(早期胃がん、早期大腸がん、早期食道がん等)に対しては内視鏡治療(内視鏡的粘膜切除術(EMR),
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD))で治癒的な切除が望めます。とくにESDでは一括切除率が高いため近年治療件数が増加傾向にあります。しかし、ある一定の割合で治療後の傷口(潰瘍)からの出血(後出血)や、穴があいてしまう(遅発性穿孔)などの偶発症が起こることがあります。
この研究では、既存の処置具のほか、歯科矯正に使用するゴムバンドを用いるなど様々な工夫をして潰瘍を閉じること(縫縮)の有用性について検討します。その際、過去を含めた内視鏡画像や治療後の診察、血液検査、CT、レントゲン画像などを用いて行います。
2021年2月8日から2025年12月31日
2019年4月以降から上記の研究期間に、当院で内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を受けた患者さんを対象とします。
ご年齢、性別などの基本属性、診断病名、既往歴や治療経過(血液検査や画像検査、病理検査結果も含みます)について、カルテ(診療録)の記録をもとに情報収集します。
なお、個人が特定されないよう個人情報保護に配慮しながら、匿名化された研究用データを取り扱います。また、学会・学術誌等での発表に際しても、個人が特定されないよう十分に留意いたします。
研究責任者:消化器内科 剛崎 有加
当院の消化器内科・外科・血液内科のスタッフ
もし、この研究活動にご自身の診療記録を利用されたくない場合は、下記の問い合わせ先までお知らせください。この場合であっても診療上、不利になることは一切ありません。
ときわ会常磐病院 総務課
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