美味しく食事をして元気で長生き…、誰でもが願うこと。
先日のニュースによると「50年後の日本の人口は現在より4000万人減ってその中でも65歳以上の人口が全人口の40%を占める」らしいと、厚生労働省・国立社会保障人口問題研究所の発表です。
経済的には以前は10人の若者が65歳以上の高齢者1人をささえていた胴上げスタイル、現在は3人の若者が一人をささえる騎馬戦スタイル、そして50年後は1人が1人をささえなければならない肩車スタイルになるとか。
そのためにも健康であり続けたいと多くの方が考えているのではないでしょうか。
身体に様々な変化があらわれてくるのは分かるのですが、見た目では、髪に白髪が混じる、顔に皺ができる、姿勢が前かがみになる(腰痛のため)など、身体機能の変化が出現してきます。
これらは40代後半からはじまってくるようです。
ある新聞のコラムに、この時期は新しい不思議な変化を遂げていく自分を楽しんでいる余裕があるそうです。
しかし、生理機能の変化や感覚機能変化・心理機能変化が表れてくると高齢者という言葉を受け入れていかなければならない覚悟が必要だとか。
体温機能・排泄機能の低下や新しいものへの適応するのに時間がかかるなど、顕著な変化があらわれてくるのです。
そして毎日食べる三度の食事にさえもおいしさを感じなくなったり、飲み込みづらくなったり、噛み切れなかったりと、食生活に不都合が出てきます。
さらには食欲不振となり低栄養に陥ってしまう場合もあるといわれています。
蒸す・煮込む・つぶす・する。
適度な水分を含ませる・ツルンとさせる。
(ゼラチンの利用・寒天は常温で解けないため喉につかえる危険があるので注意が必要)
マヨネーズ・ドレッシングなどの油脂類を利用する。
片栗粉・市販のとろみ剤。
隠し包丁で繊維を切る・ある程度の大きさに切る。
あまり細かく切ると、食材に程よい水分が吸収せず口に含んだ時に軟らかさがなくなってしまいますので注意しましょう。
(*)サラサラ(むせやすい)、ボロボロ(口の中で食塊が作りにくい)、パサパサ(喉に張りつきやすい)、このような食感は避けましょう。
市販の食材を利用してみましょう。
1mlで1kcal~2kcalを確保できる食材で、1日の食事摂取基準をもとに設計された総合栄養食品で様々な種類が流通しております
(*)亜鉛の役割:皮膚や粘膜の健康維持を助け、味覚を正常に保つのに必要といわれており、たんぱく質、核酸代謝にも関係しています。
これらの製品はすべて食品として販売されております。
最近ではドラックストアや通信販売で取り扱っているため、手軽に購入できます。
エネルギー補給のみならず、タンパク質・ビタミン・ミネラルと身体に必要な栄養素がすべてが入っており、使い切りタイプですので衛生的です。
味もそれぞれ工夫されており美味しく、種類も豊富ですので飽きずに利用できます。
また、当院の栄養課でもカタログやサンプルをご用意しておりますのでお気軽にお声かけください。
手作り料理の良さはもちろんですが、便利商品も利用して栄養状態を維持していくのも一案ではないでしょうか。