良い透析治療をするためには食事管理が重要となります。
毎日の食事を制限するのではなく、ちょっとの工夫をすることが大切です。
基準摂取量 標準体重×30〜35kcal/kg/day
リン(P) 基準量摂取 たんぱく質(g)×15mg以下
たんぱく質 基準摂取量 標準体重×0.9g~1.2g/kg/day
基準摂取量 2000mg/day以下
基準摂取量 6g/day未満
透析治療では一番重要です。
基準値 3.8以上
栄養状態を評価 する指標になります。
適正なエネルギー・たんぱく質を摂取することが大切になります。
基準値 60~80mg/dl以下
たんぱく質の代謝産物です。
たんぱく質の過剰摂取で上昇、不足で低下。
透析効率(十分な透析)も影響します。
筋肉量に関与します。
筋肉量の多い方は高く、体格の個人差があります。
食事内容との関連が強いため、栄養状態評価の指標になります。
基準値5.5mEq/l以下
K(カリウム)の濃度が高くなると(7.5~8.0mEq/l以上)心停止などの危険があります。
【注意】
生野菜・果物・芋類、たんぱく質の過剰摂取は避けましょう。
エネルギー不足でもカリウムが上昇します。
消化管出血でも上昇する場合もあります。
基準値8.4~10.0mg/dl
高値は危険。
筋の緊張低下、しびれ、イライラ感などが表れます。
基準値3.5~6.0mg/dl (目標5.5mg/dl以下)
血清P値が高くなるとCa値が低下し骨が脆くなり骨折の要因となります。
石灰分の異常沈着も起こりやすくなります。
【注意】
たんぱく質の過剰摂取、Caの過剰摂取で上昇します。
Ca(カルシウム)×P(リン)積値が.55mg/dl以下を目指しましょう。
過去2ヵ月~1ヵ月の血糖値に関与しているため、長期的な血糖コントロールの評価に用います。
また、エリスロポエチン製剤の投与でHt(ヘマトクリット)が急速に上昇している時期のHbA1cは見掛け上、若干低い数値になる場合があります。
HbA1cと過去の平均血糖値には以下の表のような関係があると報告されています。
普段の血糖値の測定を記録したものや、採血データからのHbA1cを見て血糖の状態を確認しましょう。
HbA1cと過去の平均血糖値には以下の表のような関係があると報告されています。
普段の血糖値の測定を記録したものや、採血データからのHbA1cを見て血糖の状態を確認しましょう。
HbAlC (%) |
平均血糖値 (mg/dl) |
4% | 60 |
5% | 90 |
6% | 120 |
7% | 150 |
8% | 180 |
【Diabetes Contorol and Complications Trial(DCCT)の調査による】